＊32話＊ 危険シグナル！ ページ32
「それじゃあまたね、シルバー！」
「あぁ、また」
いつも思うけど、あれはクールなのか、眠いのか、どっちなんだろう。
でもイケメンと話せて私はハッピーだ。今日のモストロ・ラウンジのバイト頑張れそうだな。
そう言えばなんか自然とバイトに入ってるけど、私なんでモデルもしてるのにモストロ・ラウンジで働いてるの？
この学園は基本的にイケメンが多い気がするなぁ…なんてぼーっと考えながら歩いていると、ドーンッと言う音が聞こえ、「危ない！！」と言う耳を裂くような大声が。
咄嗟に声のした方を見ると、光の玉のようなものが私に向かって飛んでくる。
えっ、あ、危ないって私！？
咄嗟に魔法が出せる気もしなかったので、ギュッと目を瞑って衝撃に耐える。
「ッ…
どこからかそんな声が聞こえ、気づけば私は教科書なんかも全部床に散らばらせ、左手を振り払うと共に勝手に出したユニーク魔法。
私ってやっぱりユニーク魔法あったんだ！？とか、考えられるのはどこか余裕があるからだろうけど、その余裕がどこからのものなのかはわからない。
ゆっくりに見えるのも、崖から落ちた時と同じだ。
近くにいたエース達が私に走って近づいてくるのが見えるけど、きっと間に合わない。
きっとさっき私にあの子が掛けた魔法は、あの子のユニーク魔法。
ヨアー・マジシャン？だっけ。
どうしよう、間に合わなかったら。元の世界に戻ったりするのかな。
「ッ…
バシンと叩音が聞こえ、目を開けると先ほどの光の玉が当たったであろう床が黒こげになっている。
魔法を弾いた…。
……あれっ？これってフロイドのユニーク魔法じゃ？
おかしいな？私のユニーク魔法じゃない…。
混乱して突っ立ったままでいると、「今の何ー！」と言って走り寄ってくるフロイドが視界に移り、そのまま真っ暗になった。
抱きつかないでください心臓が止まる。
「なんで俺のユニーク魔法使えんのー？」と言いながら私を抱き上げてフロイドが行くのは鏡の部屋、の、オクタヴィネルへ通ずる鏡の前。
えっ、何、なんなの私なんで連れて行かれてるの！？
「Aさーん！」と言いながらフロイドを追いかけてきたエース達も一緒に鏡へ入った。
まだ開店前のモストロ・ラウンジ。
音楽も電灯もついていないその場所は、いつも見ているはずなのに少し異彩に見える。
そんな中、私はエースとデュースに挟まれて目の前でニコニコしているオクタヴィネルの3人と睨めっこしていた。
＊33話＊ 締結コントラクト！→←＊31話＊ 威厳ディアソムニア！
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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