＊31話＊ 威厳ディアソムニア！ ページ31
秋が深まり、葉が赤く染まり始めた。
スカラビアにでも行こうかな…と思いつつ廊下を歩いていると、ドンッとまた誰かにぶつかった。
いったぁ…はっ！！あ、謝らないと消される…！
今度は誰にぶつかったのか、と顔を上げると、そこに立っていたのはツノの生えたとても大きな人とそれを取り囲むように立つ3人。
黄緑のベスト…あぁ、詰んだ。これはディアソムニア…！
消される、消される。謝っても消される。
サーッと青くなっていく顔と比例するように頭痛がし始めた。
「マレウス・ドラコニアには迂闊に近寄るな」と言う噂が頭を過ぎる。
よく知らないけど警戒していた人の1人だ。
「ま、マレウス様…申し訳ございませ…」
「あぁ。気にするな、小動物がぶつかった程度なんてことはない」
「お主のその呼び方はなんじゃ？前まではマレウス先輩、A、と仲睦まじく呼び合っていたではないか」
前の私は命知らずですね…って言うか私そうやって仲睦まじく呼び合っていたはずの相手に小動物って思われてたのね…。
一応「怪我ないですか」と聞いてみると、驚いた顔をした後マレウス先輩は「Aこそ怪我はないか？」と笑って聞いてくれた。
はぁ…い、イケメンに心配されちゃった…。
ツノ…人なんだろうけど…レオナさん達とは違うっぽいな。
マレウス先輩について調べる必要がありそうだ。
ところで、先程の可愛らしいメッシュの入ったこの子は…？
何故だかこの人達に対して賭けをしようと言う気にはならない。
底知れぬ恐怖というか、本能でこの人達に賭けを持ち掛ければ負けるとわかっている。
「そう言えば最近あまり休日外に出ていないようだが、何かあったのか？」
「あっ、いやー…若干仕事の方が忙しくて…」
……後ろで寝そうになってるのってやっぱりシルバーだよね…。
つい最近錬金術の授業でもかき混ぜながら寝そうになってたよ。
一度昼食を共にした時「嫌いなことは惰眠」って言ってたけど…自分にストイックなのかな？
それにしても…。
ここだけ異彩を放っているというか、4人並んでるとど迫力。
流石というかなんというか…近付き難い雰囲気さえ感じる。
「えーっと、君は確か…セベク？だっけ」
「！呼び捨て…」
あぁ、ごめん。セベクは若様が大好き、つまりマレウス先輩が大好きって聞いている。
若様以外に呼び捨てにされるのは嫌かな？
そう尋ねると、「別にっ…！」と何か言いたげな顔をしたが、そこからは何も言わずに黙り込んでしまった。
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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