＊21話＊ 憂鬱ピーイー！ ページ21
更衣室で着替えてから運動場へ出ていくと、すでにバルガス先生はそこにいた。
筋肉の塊という言葉がよく似合うなぁ。
憂鬱で仕方がない…今すぐ大雨が降ってほしい。
魔法で雨雲とか作れないんだろうか。
流石に自然界を操る魔法となれば魔力を沢山使うんだろうか。
それじゃあ私にはできないなぁ…魔力の制御ができないから。
「今日は格闘術をマスターしてもらう！」と大きな声で言うバルガス先生の声が、青空に響き渡る。
雨が降ることはなさそうだ。
バルガス先生が私を呼んだ声でハッとする。
今呼ばれたのか…。
「なんでしょう」
「Aはローズハートとアルアジーム、ブッチが相手になる」
「力のいらない格闘術を教えてやろう」と言ったバルガス先生は私にニコリと笑いかけた。好きです。
格闘術さえ習えば、この男だらけの学園でなんとかやっていけるかもしれないしね。
後でエペルくんにも教えてあげよう。狙われそう。
比較的小柄な人が選ばれたな…と思いながらよろしくね、と近づく。
男3人に通用するかわからないけど、先生の格闘術そこのところどうなんですかね。
しっかりと先生の動きを見なければ、と思い、ジッと見つめていると、先生はいとも簡単に体の大きなサバナクロー寮の人を倒してしまった。
…なにが起こったんでしょう。
不思議でたまらないと言う顔をしていたのか、「今の実演してあげるっスよ」とラギーが近づいてきた。お手柔らかにお願いしたいところだ。
「よろしく」とラギーに手を出した瞬間、身体が引かれていつの間にか背中が地面スレスレに。
パシッと腕を掴まれてラギーの顔が顔寸前に迫っていた。
私を支えるために背中に回された右腕は思っていた以上に逞しい。
あ、あっ、やば、心臓喉から出そう…！
「顔、真っ赤っスよ」
「ッ…ぁ…」
身体がラギーに持ち上げられ、身体が起き上がる。
私多分顔真っ赤だろうな。だってこんなに熱くなったことなんて今までないし。
「林檎みたいっスね〜」と言ってシシシッと独特の笑い声を漏らすラギー。
やめて、心臓に悪いから…。
「Aが照れるなんて珍しい」と言うリドルにカリム。あまり掘り返さなくていいよ。
でも気づいた時には倒れてたな…なにがどうなったんだ？それとなんでラギーは格闘術ができるの？
いろんな謎は残るが、とりあえず私がこれを習得すれば体の大きな相手に襲われても心配ないってことで。そうすればクロウリー学園長の胃痛のタネも減るわけで。
クロウリー学園長のために頑張ろう…仕方なくだけど…。
＊22話＊ 木漏れ日レスト！→←＊20話＊ 騒々ランチタイム！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
