＊20話＊ 騒々ランチタイム！ ページ20
「本当に、腹が立つわ。毒殺してやろうかしら」
「ヴィル先輩、イライラはお肌に悪いです」
ニンジンにフォークをぶっ刺したヴィル先輩が語るのは、自分の方が上だと遠回しに牽制してくるモデル仲間の話。
なんでも、「ヴィルさんすごーい、俺そこまで肌に気遣った事ないんですよね〜」と言われたらしい。
つまり、訳すと“自分はそこまでして努力しなくても美人ですから”と言っているのだ。
胸糞悪い話だとは思う。
私はニンジンが可哀想だな、なんて思いながらウインナーを口に放り込んだ。
ちなみに、先ほどの美少年の名前は“エペル”。エースが名前を呼んでいた。
ずっと仲良くしてようね。
「今度撮影一緒になるからAからなにか言い返して頂戴ね」
「はいはい、わかりましたよ。それに私は努力しない人より努力する綺麗な方の方が好きです」
「アンタってたまに可愛い事言うわよね」と言いつつブロッコリーを食べたヴィル先輩に「普段は？」と愚問を浴びせる。
もちろん、「可愛くはない」と返ってきたけど。
ふんだ、良いですよー！私は私の今の顔に満足です。
そういえばエペルくんは飛行術が得意だと聞いたことがある。今度教えてもらおうかな。
年下に教えてもらうのはちょっと気がひけるけど。
単位のため、卒業のため、私は一肌脱ぎます。
…飛行術大丈夫かな。今日午後からあるし。
前回はオクタヴィネル御三方を見て爆笑していた私だけど、今回は私の番なんじゃ？
は、恥だけはかきたくない…！
「おや、ここにいたんですか」
「A〜、探したよぉ〜」
「二人とも…どうしたの？」
ヌッと影ができたかと思えば、私のすぐ後ろに立つ長身双子。
ニヤニヤと悪い笑みを浮かべて私を見下ろしている。
「大したことではないんですが」というジェイドの前置きで体の細胞全てが危険信号を発した。
聞いてはいけない、絶望するぞ、と。
飛行術よりも苦手なものがある。格闘術だ。
特に剣術。剣に魔法を纏わせて戦う形式のもの。
私自身に魔力があり、それがとても上質で強い魔力だということはわかったが、いかんせん私はそれの使い方を知らない。
コントロールも、前から苦手だったと言われているし、魔法について理解がある時でそれだから今それをすると…。
察しのいい人は言わなくてもわかるだろう。
「今回の体育、格闘術らしいですよ」
「詰んだ…」
「い〜っぱい、締めてあげるね〜♡」
嫌だ、私学校辞めたい。
格闘術？女子が男子に勝てるわけないじゃん…。
＊21話＊ 憂鬱ピーイー！→←＊19話＊ 少年ビューティフル！
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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