＊18話＊ 既視感ヒストリー！ ページ18
ヴィル先輩の上着を着たまま授業を受けたら、何故か私の周りだけ人口密度が増した。
ジェイドもアズールも、リドルもフロイドもラギーも。
…ところで、君は？ちょ、重、寝な、寝ないで…！
先程私の隣に座った銀髪の美形くん。なんか寝ちゃったんだけど！
見たことのない腕章をしている。黄緑って、あまり着やすい色とは言えないけど不思議と似合っている。イケメンは何を着ても似合うのかな。
授業が始まるまであと15分もあるけど，私1人でこの混沌とした状況を治められる気がしない。
「お！なんだか楽しそうなことしてるな！！」
「あっ」
扉の開いた方に目を向けると、そこにはこの前助けてくれた命の恩人が立っていた。
赤目の少年！同い年だったのか…。
隣にいるキューティクルヘアも同い年？美形ね。
「おはよう」と銀髪イケメンを支えるに全て力が注がれているためか、か細い蚊の鳴くような声で挨拶をする。
「大丈夫か〜？」と近づいてくる赤目くんの横に立っているその人誰ですか。
イケメンの名前は全員把握しておきたいと言うか、だから教えてくださらないかしら。
私の知り合いだとなお良し。
「A、大丈夫か？」
「あ。まぁ…きっと、多分」
「大丈夫じゃなさそうだな」
「シルバー、起きろ」と私にもたれ掛かって寝ているイケメンを叩き起こす。大丈夫なんですか、結構力強そうですけど。
このイケメン“シルバー”って言うんだね、名前までかっこいい。
「んん…」なんて色っぽい声を出して目を開けたイケメン。
「おはよう」と言うと、「また寝てしまっていたのか…」と頭を抱えていた。
あれ無意識の領域なんだ。
大変そうだなぁ、と考えているとトレイン先生がルチウスを抱いて教室へ入ってきた。
「気にしないで」といつまでも悩み続けているイケメンに声をかけ、教科書を開く。
なんか、魔法史の授業ってどっかで聞いた話に似てるんだよねー…。
ほら、ハートの女王だったり王になれないライオンだったり、海の魔女に魔法の鏡…デジャヴってやつなんだろう。
魔法史のテストはいい点取れそう。
そう、忘れてはいけないのがテストがあると言うこと。
つい最近魔法が使えることを知った私がどうやって名門魔法学校のテストをこなすのか。
成績は良かったみたい。突然暴落したら怪しまれるよね。
……今日の夜からしっかり勉強だな…。
まずこの世界の植物から覚えなくちゃ。
私は深い溜息を吐いた。ルチウスに睨まれている気がするのは私だけでしょうか。
＊19話＊ 少年ビューティフル！→←＊17話＊ 牽制クイーン！
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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