＊13話＊ 吃驚ファクト！ ページ13
かッ、可愛いなんて簡単に言っていい言葉じゃないよ…！
言われ慣れない、と言うか、母国の男どもがこぞって頑なに口に出さなかった言葉をサラリと言えてしまうエース。やはりここは日本ではない。
オロオロしていると、「着きましたよ」と先程の言動などさも気にしていないかのように私の肩を押す。
と言うか、本当に気にしてないんだろう。
でもね、私は気にするよ。日本の男は女の子のことを褒めないし、だから外国人がモテちゃうの。
そのモテないのを女のせいにされちゃたまったもんじゃないって言うか。あぁまた話が脱線した。
とにかく、生粋の女たらしであると言いたいのだ。この世界の男は。
「連れてきましたよ〜、お！監督生ーっ！」
「あ、監督生くん！」
「エースとA先輩！来ちゃいました！」
良かった…調べれば、この世界にはオーバーブロッドとか言う闇落ちバーサーカー状態があるみたいじゃない。そんな状況に陥った時私は生き残ってる自信がなくて。
だから監督生くんがいてくれて助かった…この世界に長時間いるんだから、信頼してるよ私…。
そういう思いを込めて監督生くんの隣の椅子に腰かけると、何やら小さなティアラを頭に乗せた子が歩いてくる。この中で1番豪華な服を着ているのを見るに、寮長…あっ、後ろに立ってるのこの前のクラブの先輩！
あの人副寮長なのかな…うんうん。似合う。
「なんでもない日のパーティーを始めよう！」と言った真紅の髪の子。私より年下かな…しっかりしてる1年生。
て言うか、一つツッコミを入れたいんだけど、“何でもない日のパーティー”って何？
それ毎日パーティーじゃない？
頭の中が疑問符だらけなのは私だけらしく、仲間だと勝手に認識していた監督生くんまでこのパーティーを楽しみ始めた。
受け入れるしかない流れかな？
「Aちゃん！一緒に写真撮ろうよ！」
「あっ、はい！」
あ、ヤバ。咄嗟に敬語で返しちゃったけど、同い年とかだったら変に思われる？
流石は名門校と言うか、1学年の人数が尋常じゃないくらい多くて覚えるのに時間がかかりそうなんだよね。
私と関わってそうな人だけ覚えることにしたとは言え、それでも数は多い。
カシャッと気づけば写真を撮られていて、「可愛く撮れたよ」なんて画面を見せられる。
「Aちゃん相変わらず色白いね〜！やっぱり女神族の末裔だから？」
「ん？」
メガミゾク。
何ですかそれ。初耳なんですが。
「あれ？」と固まった私の顔の前で手をふりふりするのも目に入らず、私は新たな単語に首を捻っていた。
＊14話＊ 情報コンフュージョン！→←＊12話＊ 軽率ギャンブラー！
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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