＊12話＊ 軽率ギャンブラー！ ページ12
「あ、えっと、一昨日ぶりだね…」
「ちょっと聞いてくださいよ〜、俺、今日部活ないのにここまで来ちゃったんですよねー」
そう言って私の横に自然に並ぶのは、この前会った3人組のうちの一人、赤毛の元気そうな子。
目の横にハートマークの化粧をしているから、きっとメガネ先輩のことも知ってるはずだ。
「今からお茶会するんすけど、どうですか？」と言いつつ鏡の部屋へ向かっている。そう、私のそのお茶会に行きたくて。
でも行けなくて迷ってたところなの。
そう言えばもう1人、スペードのマークの化粧をした子がいたはずだけど…。
「ん？あぁ、デュースなら今日は部活ですよ。なんか用ですか？」
「ううん、いつも一緒にいるのにな、って思っただけ」
私はどうやら賭け事をよくする性分らしい。
また、この前のように“あの3人はいつも一緒”と言う方に賭けて話を持ち出した。
これが吉と出るか凶と出るか…ドキドキしながら返答を待つ。
すると、「いつも一緒なわけじゃないっすよー」と笑いながら返された。
良かった、ほぼほぼ一緒にいるってことじゃんそれ。
疑われてない＝不自然じゃないってことだから。それにしても人を疑うことがなさそうな笑顔。申し訳ない。騙してるわけじゃないんだけどね。
それにしても、元々私がいた魔法のない世界に戻るにはどうすればいいんだろう。
誰か同じ境遇の人いないかな、なんて。そう言えば監督生って人だけ使い魔的なのがいたし、飛行術の授業もホウキ乗ってなかったな。
もしかしたら魔法を使えない…？だってそうじゃなきゃ授業を受けない理由がない。
怪我してるのかもしれないけど、そんな感じも一切ない。
一度カマをかけてみるのも良いかもしれない。あぁ、いけない、またギャンブラーなところがひょっこり顔を覗かせている。
まぁ、今はあんまりカマかけない方が正解かな。
「今日はいつもみたいに“エース”って呼んでくれないんすね」
「えっ」
いつも呼び捨てしてたの？
まぁそれよりも大切なことがある。君の名前は“エース”って言うのね。
よしよし、メモしとくからね。そう言えばさっき違う子の名前も言ってなかった？“デュース”だっけ？
君と違う部活ってことはわかった。
それより固まってしまった私の顔を覗き込むエースに何か言わなきゃ。
呼び捨てしてたんだよね、いや、呼ばなかったのは名前を知らなかったからって言うか。
「エース…」
「ホントに呼んでくれた」
いつもは呼び捨てじゃないんかい！！
「今日なんか素直で可愛いっすね」
「えっ」
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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