14話 ページ14
「やっぱ外食は食べ放題やな」
「ホンマにな？」
食べ放題やなかったらアタシら今頃あそこで皿洗いしとるで。
諭吉さん3人おって良かったぁ…と胸を撫で下ろす。
残り宮と合わせても1万…この世にこんなにお金を持っていない大人がいるなんて。
大体他のもん頼みすぎやねん。
「まぁ帰ろか、家までどれくらいかかるっけ？」
「ざっと走って1時間やな」
「じゃあアタシ2、3時間かかるってことかな」
まぁええわ、歩いて帰ろう。
ほな行くで、と歩き出した宮の横を歩いて数分後。
ポツ、ポツ…と降り出した雨がザーッとバケツをひっくり返したみたいな雨になりおった。
「やば！A走るで！」
「あかんてあかんて！いやぁぁぁ！」
走り出した宮に腕を引かれて着いたんはホテルの前。
ってか宮はこのホテルの用途わかっとる？流石にわかっとるよな、入らへんよな。
雨宿りしよか、と言いかけた時、宮が自動ドアが開いた中に入っていく。
うん？何してんの。
「丁度良かったわ、ホテルやって」
「嘘やろ宮」
「なにが？」
フロントに人はおらん。券売機みたいなんがあって、1時間とか2時間とか書いとる。
なぁ、普通のホテルで時間制はおかしいて。
しかしここがラブホであると言い出せんアタシは純情乙女…。言ってる場合ちゃうけど。
吐血しそう…とか思って部屋へ向かう。
なんも聞こえてきませんように。隣の部屋とかから。
不幸中の幸い、アタシらの部屋の横は誰も泊まっとらんかった。
一夜の過ちとか起きるんやろか、無駄毛処理したっけ。ドラマの見過ぎやアタシ。
ちょ、マジ危機的状況や。息止まりそう。
「シャワー浴びてきや。俺のやけどこれ着て」
「あんた準備万端すぎるやろ…なんで替えの服持っとん」
「わからん」
よぉ考えたら相手宮やで？ないわ、アタシのことそもそも女として見てるかどうかすら怪しいし。
それよりこのシャワーの泡なんやねん。テンション上がるわ。
ガキやガキや思っとった宮よりアタシの方がガキやったらしく、さっきまで乙女モード全開やった頭の中が泡でいっぱいになった。
「A〜！早よ上がってや〜」
「りょ〜かい！でももうちょい待ってや」
いわゆるそう言うホテルやからか、お風呂全面ガラス張りで中バレバレやったからベッドルームから宮が声をかける。
いや、見たとき笑ろてもーたけどな、なにこのスケルトンバスって。
出ると、入り口のとこにちょこんと置かれとる服が目に入った。
あ、そっかアタシベッドの上に置いたまま忘れとった。
……ちょっとデカいな。このズボンいらんかもしれへん。
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松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！最近私生活も落ち着いてきたので、今日更新予定です！ (8月5日 17時) (
レス) id: 480ed93775 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 久しぶりにこの神作品開いたけどやっぱり神作!!主様のペースでゆっくり更新続けて欲しい!!まぢ応援してます!無理は禁物!! (7月31日 11時) (レス) @page45 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 雷さん» 大丈夫です。ありがとうございます頑張ります！ (2022年8月12日 10時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 松々先輩『ありがとうございます頑張ります』が癖になってますけど大丈夫ですか？ (2022年8月12日 10時) (レス) @page5 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年8月7日 0時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
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