序章 ページ2
あれから数年後、距離を置いていた私たちはまた松野家の前に集まっていた。
あれから話す気にはなれず、離縁していたのだ。
でも、それじゃトト子が報われないってことで、みんなで二十歳を超えた今、集まってまた思い出話に浸ろうと言うことになったのだ。
「……久しぶりね、チョロ松」
「待ってたよA」
少し古臭いチャイムを鳴らせば、ガラリと開くこれまた古い扉。
そこに立っていたのは数年前と少しも変わらない、幼馴染の顔だった。
数年前のあの日、この場でトト子の死を悟った私たちはまず捜索願いを出した。
しばらくすると、トト子は何故か裏山の土砂崩れの下から見つかったの。
それは死後、3、4ヶ月は経っていたらしく、不思議なことに土砂崩れで死んだのではないそうだ。
たまたまと警察は言っていたけど、私たちはそうじゃないんだろう、と思っている。
絶対に、あの日、トト子は得体の知れない何かに殺されているはずだ。
それを突き止めるため、私は嫌がっていた巫女になることを決意した。
「何か収穫は？」
「何も持たないままここへ来て悪かったわね」
「ううん、難しいだろうし…ゆっくりで良いよ」
靴を脱いでチョロ松に通されるまま居間に着いた。
そこには丸いちゃぶ台を囲うように、五人の同じ顔が座っている。
真ん中には、大きなロウソク。
「みんな」
「久しぶりだなマイハニー。元気そうで何よりだ」
「久しぶり、A…」
そう言えば噂で聞いたけど、みんなニートって本当なんだ……。
学生時代と変わらない、同じ色違いのパーカーを着て座る6人を見つめると、Aも早く〜、とおそ松に横に座るよう勧められた。
外からやってきたからか、ヒンヤリと冷やされた空気が少し肌寒い。
すぐ慣れるか……。
私は壁の端にカバンを置いて、おそ松の隣に腰掛ける。
「さぁ、怖い話を始めましょう」
一呼吸置いてそう言えば、さっきまで懐かしい、と言う温かな空気だったのがガラリと一変した。
まるでそれは、土砂に閉じ込められたときのような、冷たい空気に……。
あの頃のように、ロウソクがゆらりと揺れた。
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優凛~yurin~��(プロフ) - 松々先輩さん» 返信ありがとうございます！ (2019年10月15日 19時) (
レス) id: 00e9bf0ce5 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 優凛~yurin~�擦気�» リクエスト了解しました！素敵なCSSのリンクは１で貼らせていただいてます！ (2019年10月15日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
優凛~yurin~��(プロフ) - リクエストいいでしょうか・・？おそ松×夢主で、「トンネル」お願いします…！あと、CSSってどうなっているんですか？ (2019年10月15日 19時) (レス) id: 00e9bf0ce5 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 優凛~yurin~�擦気�» ありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！頑張ります！ (2019年10月13日 23時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
優凛~yurin~��(プロフ) - 続編楽しみにしてました・・！更新頑張ってください！怖いのに続きを読みたい…初めての経験です！ (2019年10月13日 23時) (レス) id: 00e9bf0ce5 (このIDを非表示/違反報告)
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