102話※ ページ9
「あー、もうちょい飛びましょう」
潮「…あんた、ジャンプフローターサーブなんてできたんだね…」
「まぁね。昔バレーやってて。一応エースだったから」
辞めたの?と潮くんの反対側で聞いてくるのは橋部くん。
辞めたよ、と言えばなんで!?と後ろがうるさい。
え、誰?
「あぁ、猫牧さんですか…なんでって………まあ、色恋沙汰があって…」
猫牧「詳しく」
「……男バレの主将が私を部室で襲いまして」
潮「……ん?襲うって、ん?殺人とか?」
「違うよ潮くん…私男バレに何したの…」
そんな酷い事しないよ…。
まあ…うん、その事件があったからおじさんが自分の目の届く範囲に置くことになったんだけどね。
で、男子校経営してたおじさんが私を極学に入れた。
と、いう事なんですよ。
「中学の時のポジションはセッターです。まあスパイクもできますしブロックもやりますけど」
結構強いんですよ、と言えばもしかして、と私が通っていた中学の名前を当てられる。
え、なんでわかるの……?
驚いて目を見開くと、俺の姉ちゃんそこに通っとってん、とニッと笑った穂波先輩。
「え、でも…え?」
穂波「結構噂になってんで?事件に巻き込まれて転校した美人セッターがおるって」
び、美人セッターか…嬉しいなー…。
雑誌に載った時もそんな事書かれたっけ。
懐かしさに浸ってボールを撫でる。
潮「…自分のせいだとか思ってる?」
「ぇ…なんで…」
潮「……話聞く限り、バレーできなくなったのって自分のせいじゃない、と思うし。まあ、肩持つわけじゃないけど」
……潮くん…意外と優しいのかもしれない。
女嫌いってだけで普通に良い人?
「ありがと」
潮「…」
「でもなんで急に?私のこと嫌いでしょ?」
潮「……女が嫌いってだけ。あんた自身が嫌いなわけじゃない」
みなさん速報。
潮くんがデレた。マジか。イケメンだったんだね潮くん。知ってたけど。
マジかよおい。
潮「……こっち見んなブス」
「あ、すいません」
やっぱり潮くんは潮くんだね。
お昼ご飯の時間が近づいてくる。
んー、そろそろかな。
「お昼でーす!みなさんボール片付けてください!」
橋部「ねえA、一緒に食べよ」
潮「……俺も」
「えっ!?潮くんも!?」
潮「あんな体育会系についていけるわけないでしょ」
……まあ、ご飯普通に何杯も食べるしね。
お昼ご飯手伝わなかったけど、手回ったかな?大丈夫?
お昼はオムライス。美原が喜ぶであろう。
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松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
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