136話※ ページ45
「うわ、あそこすごい美男美女…」
「熱帯魚が似合うね」
何を隠そう私たちのことである。恥ずかしい。
なんだよ熱帯魚が似合うって。それ本当に褒め言葉?
浅川くんといえば、さっきからサメの水槽の前で動かない。サメ好きすぎでは?
私はサメと一緒に泳いでいる熱帯魚を見ている。この魚たちって共存可能なんだね。
浅川「Aちゃん?熱帯魚好きなの?」
「えぇ…浅川くんはサメが好きなのね」
浅川「サメってスッゲーカッコよくね!?もう俺生まれ変わるならサメだなって!ぁ、でもフカヒレ……」
そうやってサメについてキラキラした、子供のような目で語る浅川くんを見ると、ふ、と自然に笑みがこぼれる。
こっちを見て顔を真っ赤にする浅川くん。
その顔は暗い水族館の中でもわかるくらい真っ赤だった。
浅川「ぁ、ぺ、ペンギンが来るんだってさ!行く?」
「ペンギンか…浅川くん、ペンギン好き?」
浅川「ガラパゴスペンギン好きだぞ」
……ごめん、詳しいことわかんないの。
私コウテイペンギンとアデリーペンギン、そんであとマカロニペンギンくらいしか知らないのね。
そうかそうか、浅川くんはペンギンに詳しいんだな。よくわかんないけど。
先進むか、と言った浅川くんは私の一歩前を歩く。
でも私の速度に合わせてくれるし、ほんとになんでフラれたの?ちょっと謎。
大門「ねぇねぇ君〜、どっかで会ったことない?」
「さぁ?他人の空似じゃないですかね〜」
そしてさっきから右側でうるさいこいつ。
誰だよお前は。
ニコニコとしているが心中穏やかでない私はどうすることもできない。あぁ、どうしようか。
浅川くんは良いのか?という表情で私とこいつを交互に見ているし。
大門「蒼葉、俺めっちゃ無視されてるんだけど」
柏木「まぁ妥当じゃない?特殊性癖とか聞いたら誰だってそんな反応でしょ」
大門「違う。俺は特殊性癖じゃなくて、そういうプレイが好きってだけ。嫌がっては欲しいけど…流石に本気で嫌がられたらやめるからね」
白昼堂々そんな話してんじゃねえよ。っていうか同じ話だろ。
大体なんでここにいるわけ?休みの日にまで会いたくはなかった。
それに今私デート中!気を使って離れておこうとか無いわけ!?
大門「あんたやっぱ目立つよね…胸でかいから?」
柏木「顔じゃない?」
「サイテーか!」
浅川「Aちゃん、この人たちが一緒に回りたいっていうなら俺は良いけど…」
「浅川君が甘やかすからこいつらが調子に乗るんだよ!」
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松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
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