いや、私女子なんだけど。［３］ (ページ39)

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１３０話※ ページ39

今わかったことは、ここにいる4人とも全員【意外に毒舌な人】の部類に当てはまるってことだ。

高野はサラッと毒を吐くし、青柳くんは話すこと一つ一つに必ず毒が含まれる。
朝田くんは笑顔で相手を貶すし、私は普通に口が悪い。

つまり、そう言うことである。

「っていうか女ブスすぎでしょ」
朝田「髪の毛トリートメントすれば良いのにね」
青柳「トリートメントしたところで顔面潰れてちゃ終わりでしょ」
高野「貧乳すぎねぇか？」

お前ら霊に失礼すぎな。
呪われろ。(人のこと言えない)

っていうかもうこんな時間か…。

「青柳くん、続きは明日にしてさ、セーブして寝ない？もうこんな時間だし」
青柳「あ、ほんとだ…じゃあバイバイ」

手を振る青柳くん。
じゃあねー、と手を振って、青柳家から出た。

「朝田くん、送って行かなくて大丈夫かな？夜道に気をつけてね？」
朝田「それ脅し？背中には気をつけろよ、的な…」
「いや…朝田くん可愛いし、変なおじさんとかに目つけられたら…ね？」
高野「俺の心配は？」
「しなくても良いでしょ」

高野ってなんか美原に似てるよね。うわ、最悪。

家に帰ると、机に突っ伏して初が寝ている。
え……なんでこんなところで寝てるの？

風邪引くじゃん、と初を起こそうとすれば、ん、とピクリと動いた初。

「初、起きて、風邪ひいちゃうよ」
岩本「……A…？」
「ほら、寝室行こ」

腕を引いて初を立たせようとすると、ギュッと腕を掴まれる。

驚いて目を見開いた瞬間、A、と低い声で呟く初は、私の腕を引いて、ソファに倒れこんだ。

厚い胸板が頬に当たる。

「は、初！？」
岩本「ん、良い匂い…」
「初！？」

寝ぼけてるんだよね！？
殴って良い！？良いかな！？

ギュウッと腕を力を強める初は、すっげぇ…と耳元で囁いた。

それにドキッと胸が高鳴る。

誰だってそうなるからね！？

岩本「……柔けぇ…」
「殴る」

ムードもクソもねぇなおい。
マジでこいつなんなの、と思いながら初をひっぺがす。

だから彼女できねぇんだよこいつ。

岩本「あ、A～、星ノ宮の文化祭、とうとう明後日だな～」
「え？明後日？」
岩本「とりあえず、呼んでいい人数はお前入れて5人だからな。青柳入れたら、お前が呼んでいいのは3人だぞ」
「3人」

超厳選じゃん。
美原はやめよう。だって他校の生徒に迷惑かけらんないし。

じゃあ比較的マトモな3人…そうだな、稜くんでしょ、和田でしょ、それから………。

prrrr…

「ん？はい？」
鏡山『あ、A～！明日からそっち行くから～！』
「…せいちゃん！？」