いや、私女子なんだけど。［３］ (ページ37)

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１２８話※ ページ37

青柳家がかなり凄いとわかったところで、ゲームに巻き込まれている。

聞いた話によると、青柳くんの得意なゲームはホラー系で、ホラー系ならばなんでもオッケーというホラー専用オールラウンダー。

朝田くんは育成ゲームが得意らしく、経験値は優に100を超える。(ちなみにやり込んだプレイヤーでも経験値は30前後)

高野はテレビゲームは全てできないが、人狼ゲームだとか、心理戦は得意。それと、オセロとか将棋とかのボードゲーム。将棋ってボードゲームだっけ。

そして私は、シューティングゲームを得意とする元リズムゲームガチ勢だ。
今もたまにゲームセンターでフルコンボ&ハイスコアを叩き出している。

「青柳くんの家、ゲームたくさんあるわね…」
青柳「兄貴の趣味」
高野「エ□ゲあるの？」
朝田「なんて事聞いてるの、高野くん」

エ□ゲもあるんじゃない、と適当に返す青柳くん。
私は静かにゲームを漁るのをやめた。

いや…見つける前に辞めてよかったよ本当に。

高野「あ、見つけた」
青柳「…それも兄貴の」
高野「魅惑の太もも……お兄さん、足フェチなんだな…」
青柳「あんまり知りたくなかったけどね」

そうだよね…身内の性癖とかガチで知りたくないよね。
でも私の家ちょっと(どころか凄え)おかしいからさ、私お兄ちゃんと弟の性癖知ってるんだよね。

ちなみにお兄ちゃんが二の腕で、爽汰が腰。

知りたくなかった。

朝田「ねぇ奏多～。レベル回復したよー」
青柳「じゃあ貸して」
「朝田くん、もしかしてレベル回復を育成させられてる…？」
青柳「だってこれ、食べ物食べたり少し寝たりすると戻るんだよ、レベルの数値」

俺はジッとできないから大輝に頼んでんの、と言いながらゲームを進める青柳くん。

このゲームは凄い。
なぜなら、プチゲームをこなさないとゴールに行き着かないのだ。

それに、HPの回復もできる。食事をして、睡眠を取ればいいのだ。

しかもプチゲームには色々あって、機械との心理戦に、オセロや将棋、チェスなどのボードゲーム、神経衰弱、ポーカーなどのカードゲームも揃っている。その上リズムゲームまであるらしい。

それに、これは出てくる幽霊を倒しながら進むホラーゲーム。

幽霊を倒す方法は3つ。

除霊道具を拾って使うか、銃で撃つか、戦う(素手)か。

銃を拾えば、私の時代がやってくると言うのだ。都合のいいゲームである。

青柳「あ。銃発見」

私の時代の開幕だ。