いや、私女子なんだけど。［３］ (ページ27)

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１１８話ページ27

河瀬「AちゃんAちゃん」
「ん…何ですか…？」

夜、鈴虫の音色が響いて眠りかけていた頃。
河瀬先輩が私を叩き起こした。

どうやらみんな寝ていなかったらしい。マジか。

飯島「みんなで打ち上げだってさ」
「打ち上げ？みんな？」
潮「さっさと起きて寝癖直せやクソ女」

潮くんが冷たい……いつものことだけど…。

モソモソと布団から這い出る。
後誰が来るんだろう…打ち上げ……しかも先生にバレちゃいけないから、スリル満点だ。

「……って…コーチ…なんでいるんですか……」
コーチ「ダメかな…僕も打ち上げ参加したくて……」

他校のコーチも、監督もいる。
なんだこれ先生公認か…スリルもクソもないな。

マネさんと固まって座る。

ポテチ食べたい…食べたいけど太る……でも食べたい…うーん……。

猪原「食べねえの？」
「太るなぁ…って……」
猪原「大丈夫！A細いから！！」

普通がいい……。

まぁいいか、とポテチを口に放り込む。うま塩……。

「コンソメないの？」
小川「ごめんな、買ってくんの忘れとったわ」
「いいえ、大丈夫です」

小川先輩を困らせてはいけない。

うま塩も美味しいしいいか…。
ポッキーも美味しいよねー。

コーチと監督達はお酒を煽っている。うちのコーチお酒強いんだ…ギャップ……。

城間「これで合宿が終わったら、完全に俺らのマネに戻るんだよなー。楽しみだなぁ」
河瀬「やっぱり葉桜に来ない？」
風花「そこらへんにしとかねえと(極才に)訴えられんぞ、お前」

勧誘は嬉しいんだけど…私いなくなると極才マネ一人もいなくなるし…。

やんわりとお断りしておこう。

内海「LINEやっちょっと？もし良かれば交換しもはんか？」
「あ、内海先輩…LINEですよね、ちょっと待ってください」
長山「あっ！俺も！」

LINE交換会みたいになってんだけど。

今日(と言うか1時間)だけで友達20人は増えた。

とりあえず寝ませんかね…と言えば、夜はこれからだぞ！！と意気込んでいる猪原くん。
とても楽しそうでよかった。

それからいろんなゲームをして、結構な時間が過ぎたあと。

「もうすぐ朝日が昇る時間なんですけど」
飯島「Aちゃん、今この人たちにそれを言うと地獄に落ちたみたいな顔するからやめといたほうがいいと思うよ」

そうか……どんちゃん騒ぎになってるし…。

黙っておいてあげよう。
そんな私の気遣いで、結局オールだったみんなだった。

＿＿＿

長谷工って何だろうって思ったらCMのアレだった。