116話 ページ25
「寝てよ…私さっきからずっと眠たいんだけど」
城間「あ、神手から着信」
「無視の方向で」
神手と話したら30%は電池食うからな。
ちょっと嫌かなー。
そう言おうと口を開いた刹那、城間くんが着信を取る。
馬鹿じゃねえのか。
「おめでとう、今から地獄が始まるわね」
城間「地獄………?」
あ、城間ー?とこちらにも聞こえるほどの音量で話す神手。
声でけえよ、ビックリだわ。
サッカー部は声量まで鍛えられるのか、と眠すぎて現実逃避し始める。
という事は美原も柏木も声がでかい…?いや、美原がデカイのは知ってる。
「うるっさいから私寝るね」
神手『待って!!そこに今Aいる!?』
城間「おう、目の前になー」
ちょっと、城間くん?
私の睡眠時間削るのそんなに楽しいかな?
ただただ最悪だ。
うるさい奴の相手を一晩中!地獄でしかない。生き地獄だろこれ。
神手『Aー!元気やってるかー?』
「はいはい、元気。超スーパー元気だから寝させて」
俺も元気ー!と話を聞かない様子の神手。
うん、聞いててだいたいわかる。
っていうか話聞けよ。だから成績が伸びないのよ。
俺今あのできねぇゲームやってんの!とハイな神手。
あのゲーム……?
「…もしかして、あのクリアできないクソゲー…」
神手『そそ!スッゲェ細かい体の部分探す奴!』
今髪の毛見つけたんだぜ〜、と楽しそうにいう神手。
成る程、こいつ深夜テンションってやつだな。
そりゃあ良かったわね、と言えば、反応薄くな〜い?と言う神手。
寝てえんだってばよ。
神手『もう俺スッゲェ神経使っててさー!死にそう』
「そのまま死ねば良いのに…」
神手『?なんか言った?』
「特に何も」
誤魔化しが聞いたのかそっかー!とやっぱりハイなテンションな神手。
って言うかまじで寝たいんだけど。
今度手伝う約束を無理やりと言って良いくらい強制的に結ばせられてため息と共に電話を切った。
城間「なんか言ってた?」
「んー…特に大事なことは言ってなかったわよ。それじゃあ私は寝るからね」
そう言って立っても今度は何も言わない。
もう行って良いってこと?
それじゃあお先です、とマネ部屋に戻る。
飯島くんと森山くんが何やら話していたが気にせずに布団に潜り込むと、幸せが私を襲った。
あぁ、もう私布団と結婚する…。
飯島「Aちゃん、もうゲームは良いの?」
「良いのよ。大富豪に夢中だったし」
うん、トランプ>私っぽかったから。
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松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
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