104話 ページ11
長山「せ、醒が……!女子にッ…!」
風花「そんなに感動することなのか……」
涙をちょちょ切らせる長山先輩に、呆れる風花さん。
流石、マネ唯一のツッコミ系男子だ。
飯島「Aちゃん大丈夫だった?寒くない?ごめんね、さっきはちょっと戸惑っちゃって」
「気持ちは嬉しいんだけどね、飯島くん。それ掘り起こさないでくれたら嬉しいな」
潮くんの上着デカいんだよね、予想以上に。
私とそんなに身長変わらないと思ってたんだけど…。
「潮くん、身長何cm?」
潮「は?なんでお前にそんなこと言わなきゃいけないわけ…」
長山「醒の身長って確か、170cmだろ?」
潮「170.4!」
あー、小さいの気にしてるのか。
嫌でも…普通なのでは?周りが大きいって可哀想だね…。かく言う私もそのタイプだけど。
長山「Aちゃんは?」
「あ、私166.4cmです」
長山「じゃあ醒と4cm差なんだ!」
まぁ…そうですね……。
チラッと潮くんを見ると、不機嫌そうに眉を顰めている。
「でも上着、凄く大きいんですよ!ブカブカ………っ…!」
後から自分の言ってることが人を煽る行為だと言うことに気づく。
いや、おい自分。
恐る恐る潮くんを見ると驚きで固まっていた。そのまま一生固まっててくれると嬉しい。
潮「お前……それだから男バレの主将に襲われんだよ。アホか」
「あ、アホじゃないし!」
潮「あと、女の匂いなんてついたの着れない。それあげる」
「……」
潮くんは潮くんか…。
はぁ…とため息を吐くと、長山先輩がコソッと耳打ちしてくる。
長山「醒ね、Aちゃんのこと心配してるんだよ。透けたままじゃやりにくいでしょ?それに風邪ひいちゃうし」
「!え、まさか〜」
あの潮くんですよ?と言えば、あいつも不器用だねー、と笑う。
?どう言う意味?
「あ、もうこんな時間…タオル取り込んできます」
飯島「あ、僕手伝うよ」
え、ほんと?と振り返ると、一人じゃ大変でしょ?と笑う。
嘘だろなんでこんなイケメンなの?
顔は可愛い系なんだけどなー…。
じゃあお願いするね、と言えば嬉しそうに笑う。心にくる。尊い。
飯島「ところで、朝先輩と何してたの?」
「ぶっ……!?」
タオルを畳んでいると、耳元でそう囁かれる。
え、なんで知ってるの!?
飯島「ねえAちゃん」
「え、な、何?」
飯島「Aちゃん、危機感薄いよ?」
うん、百も承知の事実ですね。
え、距離近くない?待って。
170人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ