96話 ページ3
「…ぶ、不気味ですね…」
朝日に照らされて一層不気味さを醸し出す廃墟。
きっと元ホテル…かな?
結構大きいホテルだったのかもしれない。壁の絵落ちてるし。
富士山先輩には悪いが脅かし役は断固拒否させていただく。
なんてたって脅かし役はもっと怖い。暗いところでスタンバイとか無理。なんなら私はお化け屋敷で言う受付のお姉さんになりたい。
怖くないし。
パキパキとガラスの割れる音。嘘だろ、おい。怖すぎるだろこれ、ぇっ?
あまりの怖さに語彙力がログアウトした。いや割とマジで怖い。
「いつも不思議なんですけど、なんで廃墟ってボロボロなんですか?地震でここまでなります?」
富士山「窓を開けないから、中に湿気が篭って内部が朽ちる、それで建物が歪んでガラスが割れるんじゃない?いや、ないと思うけど」
「…ない仮説言われたんですか私…」
でも一番ぽい仮説だよね…この壁に落書きしてあるのは器物破損罪で捕まるよ?注意してね。
廃墟でも一応管理人はいるわけだし…。
ヤンチャな子はホントに捕まらないようにしようね?
パッと前を向くと、バサバサバサッとコウモリの群れに襲われる。
「ヒィイィイッ!!!」
富士山「うわっ、驚いた…」
こ、怖、怖かったぁ…。
富士山先輩がコウモリが出てきた部屋を覗く。
多分スタッフルームかな?と言って私を見た富士山先輩はえっ、と驚いていた。
無理もない。今私すげえビビってるから。
もうほぼ半泣き状態。
「せ、先輩…」
富士山「えー…っと……その、捕まる?」
スッと出された右手にイケメンさを感じて仕方がない。
真本、見習え。
「ひっ、1人で行かないでくださいね!?わた、私そんなことしたらドリンク凄い濃くしますから!」
富士山「凄い小さいけど辛い嫌がらせだね…」
大丈夫逃げないから、と安心させてくれる富士山先輩。
もう貴方に一生ついていきます…。
ギュッと腕を握ってとりあえずシャツも握っておく。
もう無理マジで怖いなんでこんなとこいるんだろ。
あんなに怖いとか言っときながら先輩怖がってないし…。
「……ぁ、あの、もしかしてこれ…階段ですか?」
富士山「あ、ホントだ。劣化してないか心配だけど…見る限り木ではできてないみたいだし、一応登れるかな…?」
行くよ、と優しくリードする富士山先輩にガチ目に惚れそう。なんだこの人イケメンすぎだ。
そして二階部分への階段を一歩一歩慎重に登り始める。
___
勉強が嫌いすぎて占ツクでまとめようかと思ってます。
美原とかに教えて貰いたい!!どうしたらいいか教えてください!
170人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ