いや、私女子なんだけど。［３］ (ページ19)

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１１１話ページ19

「じゃあ、説明を始めさせていただきます」
長山「Aちゃん可愛い！！」
風花「Aちゃん色っぽいよー！」
飯島「ちょっ…先輩！」

恥ずかしいんでやめてください！と先輩二人を止める飯島くん。
お疲れ様です……。

「それじゃあ、このクジを引いてください。同じ番号の人とペアです。一年生から…飯島くん」
飯島「……」

クジを引いたのに私を見下ろす飯島くん。
うん、なんだ？

そのままで停止しているので、顔を覗き込んでみた。

「！？」

すると飯島くんは無言で私の頭を軽く撫でた。
気でも触れたか！？

風花さん、顔怖いです。

そして1年生も2年生も、3年生も引いた後。

それぞれのペアに対する感想が聞こえる。

寺坂「近づくな！近づくなよ！？俺男に抱きつかれる趣味ないから！」
猪原「嫌だ！腕貸してくれ！！」

1番目はあのペアか…。
猪原くんホラー苦手なんだ…超可愛いじゃん……。

離れろ気持ち悪い！と言いながらもキチンと腕を掴ませてあげている寺坂くん。
うん、微笑ましいね……。

「次誰ですかー？」
長山「さ、次だね、行くよ橋部くん」
橋部「はぁ……よろしくお願いします」

もしかして初顔合わせかな？
マジかー微笑ましい……。

さっきからそれしか言ってない…。

猪原「ぎゃぁああぁあぁああぁああ！！！」
「……猪原くん…」

雄叫びが轟いてるよ…。
そんなに怖いかな…本気出すって言ってたし…絶対入りたくない。

帰ってきた猪原くんは屍のように動かなかった。

「3番目どうぞ～」

長山先輩も橋部くんもさほど怖がってないっぽい。
というか長山先輩に関しては楽しんでた。

その長山先輩達が4階の屋上に見えたので、3番目の人がスタートする。

穂波先輩と鷹矢くんだ。
お二人とも虫だー、とか呑気なことを言っている。

うん、そうだね…虫だね。

「じゃあ4番の方は…」
和島「あ…俺と潮……」
潮「……話しかけんなブス」
「ぶっ！？」

ブスって言われた……。
少しヘコんでいると、ピロンッとLINEが届く。

スマホを確認すると、小川先輩がグループLINEにメッセージを送ってきている。

小川[猪原くんめっちゃビビッとったなぁ…www]
富士山[少し可哀想だったかもしれませんね…]
市丘[んー…まぁこれが肝試しの醍醐味だろ]
城間[って言うか長山先輩達全然おどろかなかったんですけど…]
小西[猪原好きだわ]
月尾[わかるわ]
A[性格悪いですね、先輩方]

さぁ、4番を向かわせようか。