佐田’s birthday 8/2 ページ10
side佐田
8月2日。いつも通り朝起きて、そしていつも通りに家を出る。
そんな変わらない毎日。
今日変わっていることと言えば、そうだな……俺の年が1歳増えたってことくらいかな。
超夏休み真っ盛りな時期に誕生日がある俺は、昔から友達に誕生日を祝ってもらう、と言う風習的な、習慣的な……まぁ、なんていうかな……そう言うのはなかった。
だけど高校一年生。
部活の仲間くらいは祝ってくれるかな、と願いを込めてはいたものの、バスケ部に入った一年生の知り合いはいない。
サッカーが人気……って言うのかな。3人だけど。
この学校にクラブが多いって言うのもあるかもしれない。
……と、まぁそんな感じで今年も親と美原にのみ祝われて終わるのか、と思いながら学校に行く。
ふと、頭をよぎるAの顔。
……そういやあいつ、バレー部だよな…。
祝ってくれないかなー…なんて思いながら通学路を歩いて、学校へ到着。
鍵当番なだけあって早く来たのでグラウンドはおろか、校舎内には人はいない。
職員室はいるかな、と職員室に向かった時。
「あ」
佐田「！」
どう言うことか、Aに遭遇。
驚いた顔をしたAは、俺の姿を頭からつま先まで眺めた。
……コイツ、ちゃんと起きるのか…？
「お、おはよう、佐田」
佐田「あぁ、はよ」
えーっと、っと何か話さなきゃいけない、と言う顔をしながら空を見つめるA。
無理して話さなくても。
「あ、あのね、なんか言いたいことあったんだけど……」
その言葉に少しの期待をしながら、次の言葉を待つ。
おめでとう、の五文字が聞きたいだけなんだ。
でも、Aから出て来た言葉は予想外。
「あ、そうそう、先生が、バスケ部の部室のドア破損してたから自分たちで直せよ、だって」
佐田「え？ドア？」
「そ、ドア」
……んだよ……。
心の中で舌打ちをしながら、そっか、と言って職員室に入る。
すると、担任が俺の方を向いて、あ、と声を発した。
担任「佐田ー、今日誕生日だよな？おめでと」
佐田「あぁ、はぁ……そうっすね、あざっす」
担任「って、俺が最初じゃないよな、流石に」
そう言って苦笑いを浮かべる先生。
え？めっちゃ最初なんだけど。
担任「え、あれ？さっきAと話してたじゃん。あれ、その事じゃないのか？」
佐田「…えぇ、まぁ……あいにく」
あれー？と不思議そうに頭を掻く先生。
何がおかしいんだ？
担任「さっきA、佐田に会ったらおめでとうって言うって言ってたけどなー……恥ずかしかったのか？」
え、マジ、天使じゃん。
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松々先輩(プロフ) - 匿名さん» 分かりました！ありがとうございます！ (2019年8月17日 18時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの作品で使われているのは花杜あみり様のCSSですよね？花杜様のCSSは壁紙,フォントなどの改変を禁止しております。直していただけたらと思います。続編の方もフォントを元に戻してください。お話はとても素晴らしいです！ (2019年8月17日 14時) (レス) id: a482dec14b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» 猪原：まじ！？久しぶりだなー、読んでくれてあんがと〜！２も出てるからよろしくな！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 久しぶりに見てます…悶えてます…(ｺｿｯ (2019年3月7日 1時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ともともさん» 飯島：そっか！！ありがとう！意見くれて嬉しい！ (2019年1月22日 0時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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