いや、私女子なんだけど。【番外編】

バレー部の御三方 ページ50

side城間


俺の先輩に、関西弁を話す先輩がいる。
名前は小川先輩。

まぁ、めちゃくちゃ良い人だ。

まじで良い人。って言うか、バレー部には良い人しかいない。


で、噂をすれば影というのはよく言ったもので。


小川「あ、おーい」
城間「…先輩」


何ニコニコしてんだか。
嬉しそうに手を振る姿は、本当に高３なのかさえ疑うほど。

Aが可愛いって言ってたけど、なんかわかる気がする。



小川「また合宿行くことに決まったんだ！場所は＿」
城間「小川先輩、いつか拐われるんじゃないですか？」
小川「拐わ、え？」


キョトンと首を傾げる先輩。
すると、先輩！と小川先輩の影からAが出てきた。

…嘘だろ、見えんかった……。


どんだけ小さいんだこいつ、と思いながら小川先輩と俺の間に入るAを見つめる。


「今日って部活あるんですか？」
小川「今日はないよ？どうかした？」
「駅前に美味しそうなクレープ屋さんが出来たんですよね！一緒にどうですか？あ、城間くんもどう？」


甘いもの嫌いならいいんだけどね、と言いながら俺を見上げるA。
もうめちゃくちゃ可愛い。こいつが拐われるわ、マジで。

行く、と言えば、ニコリと微笑む。


その雰囲気だけで空気が澄んだ気がした。

周りの男も全員幸せな気持ちになる。


小川「Aちゃんは何が好き？」
「私チョコ大好きなんです！チョコバナナも良いですし、チョコイチゴも美味しそうですよね…あ、でもこのチョコ盛り合わせも…」
小川「じゃあ俺、チョコバナナ買おうか」
城間「あ、じゃあ俺チョコイチゴ買います」


だからAちゃんチョコ盛り合わせ買いなよ、と言う先輩に、Aは困ったように眉を寄せる。
でも、と言うAに、先輩はいいのいいの、と笑顔。

マジで良い人。


小川「３等分すれば良いよ。な」
城間「はい。俺たちもバナナとチョコ食べたいし」
「え……良いの？」
城間「うん、いいよ」


そう言うと、あからさまに顔を輝かせる。

その顔に、またほっこりする俺たちだった。



＿＿＿


暇だったんで、オリキャラの細かい設定をまとめてたんですよね。
結構時間かかったんですよ。３日くらい。

それでですね、驚いたことに、美原とか城間とか、めちゃくちゃ設定の多いキャラがいるんですよ。


それなのに、その中で一人設定が一つもないキャラがいました。



馬場です。

あ、某バレーアニメの小説を書いている途中なんですが、公開するかどうか意見欲しいです！コメントよろしくお願いします！

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