いや、私女子なんだけど。【番外編】

美術部 ページ23

「知ってるかいみんな」
郷田「何？」
「うちの学校には美術部がない説が浮上しているらしいよ」
美原「…え？」



結論から言うと、ある。

私の知り合いにだって美術部員はいる。
ただ登場していないだけだ。これでその美術部がない説はなくなっただろ。


ただそうなれば、なぜ登場しないのか……？と言う話になってくる。


「答えは簡単」
柏木「急にどうしたの……？」
小田「わ、わかんない……」
朝田「ほら、情緒不安定な時期だよ」


なんだよその時期、と言ってあっちで盛り上がっている。

なんだよそれ。


津田「ほら、アレだろアレ」
城間「…アレ……？」
美原「アレ…」


アレって何？

待ってなんの話をしているの？今は美術部についてなんだけど。


大門「あぁ、アレね」
和田「大門わかったのか……？すげぇな」
「ねぇ、あんたら仕事してよ」


読者さんの相手して。
私がしたって仕方ないだろ。


特に人気なトップ3な。


美原、稜くん、小田くんな。


界「美術部…については、わしはよぉわからん」
「そうだね、ごめんね。稜くん会ったことある人じゃないと覚えられないもんね、ごめん」


それはともかく美原と小田くん。
仕事。


「ねぇ聞いてるの？二人とも」
小田「ごめん、なんの話？」
美原「おーい佐田〜」
佐田「んだよ。Aの話聞かないと鉄拳食らうぞ」


佐田、よく言った。そうだよ鉄拳落とすぞおら。

私のただならぬ雰囲気に圧倒され、美原は私の前に静かに正座した。
小田くんは三角座りをしている。


どこまでも可愛いなおい。


「二人はちゃんと美術部の説明をしてくれない？私が説明しても仕方ないでしょ？」
美原「ごめん……でもほら、他の奴にも人気あげようかと思って」
小田「ごめんねAちゃん。ところで今日は水色のシマシマなんだね」


小田くんに関しては、なんのことか聞かないからね。

って言うかなんで知ってる。



野口「…僕ら、怒られてないのに凄い沈んだ気分じゃない？」
馬場「あぁ、わかるわ……なんでかな」
神手「お前らがMだから…？」
藤井「俺らに人気一票も入ってねぇからな」


悲しい話じゃん、と言う藤井。

そんなに私を見ないで……！



青山「…俺、気づいたんだけど。人気な3人って、俺らよりAと一緒にいる率高いよね…」
高野「！確かに！」
津田「でも利光は？あいつ、だいたい俺と一緒だぞ？」
東「ほら…可愛い系だから……」


……あれ、なんの話ししてたっけ。

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