いや、私女子なんだけど。【番外編】

サッカー部の日常編 ページ1

side美原


美原「……なぁ、柏木」
柏木「何？」


部室。
ファブリーズの匂いが充満する中、俺たちは死んだ目をしている。


なぜなのか、って言うのはもう想像できるだろうな。


A不足。
すげぇ深刻なA不足だ。


最近、全然会ってない。まぁ、夏休みなんだし当たり前なんだけど。


あー、女っ気のない人生の中、初めて好きになった女がアイツなんだよなー……。
まぁすげぇ男っぽいとこあるけど。


初めて見たときの感動と言ったら、砂漠にオアシスがあったレベルで嬉しかった。(まぁ砂漠行った事ないからわかんないけど)


美原「……Aに会えなくてそろそろ倒れそう」
神手「わかる」
柏木「まぁAバレー部だし、どうしたって会えないんだけどさ」


……辛いわ。

とりあえずさ、外出ない？と言う流星もピクリとも動こうとしない。


美原「ヤル気出ねぇしさ、Aの良いと思うところ上げていかね？」
柏木「あー……良いよ？ゲーム？」
神手「お前らそろそろ危ないよな……まぁやるけど」


そうやってこの意味不明なゲームは始まった。

なんでこんな暑い所でしてるんだろ…。
ファブリーズの匂い、混ざると吐き気するし……。


美原「…顔」
柏木「最低だね。腰」
神手「髪の毛」


……今気づいた。
コレ、やればやるほど自分の性癖晒してるわ。やべ。


それでも構わずにゲームは進む。


美原「手」
柏木「胸」
神手「脚」


変態度がヤバイけど、それが男子高校生と言うもの。

と、自分に言い聞かせる。


美原「声」
柏木「後ろ姿」
神手「仕草」
美原「話し方」
柏木「体」


体ってありなの？ありだろ、と言う短い会話。

外で響くのは水泳部の声。
うん、声デケェよ、アイツら。


俺らは一点を見つめたままだ。


神手「バレー部な所」
美原「B組な所」
柏木「辛辣なとこ」


そうやって上げていくこと１時間。

ガチャッと扉が開く。



キャプテンだ。


キャプテン「お前らがAの事大好きなのはわかった、とりあえず部室から出ろ」
美原「うーっす……」
柏木「了解でーす……」
神手「はーい……」


ヤル気のない伸びた返事をしながらベンチから立ち上がる。

グッと伸びをしていると、柏木が何かを閃いたようにハッとした顔をした。



柏木「Aって、バレー部だよな……？」
神手「？そうだけど、なんかあった？」
柏木「今なら、練習してるんじゃないか……？」


その柏木の言葉に、お前頭いいな！！と言いながら講堂を見にいくと、キャプテンとAに怒られた。

バスケ部の日常編→

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す