84話 ページ38
すげぇを連呼する猪原くんにちょっと引き気味になっていると、外で車のエンジン音が。
バスの到着だ。
多分千学のバスだろう。
出迎えるために外に出ると、長山先輩の肩越しからペコペコと頭を下げている人が目に入る。
え、ぁ、アレがコーチ…?
「あ、そうだ…!マネさん呼んできますね!」
断りを入れてから団体に向かいつつ大声でマネさんいらっしゃいますか?と聞くと、その中から小さな悲鳴が上がった。
「…あの………」
寺坂「あ!ごめん、俺
「あ、はぁ…も、森山くん…?私以外に男のマネさんいるし…呼ぼうか?」
森山「あ、あの、いいえ、そのっ…だ、大丈夫…です、はい…あの……」
……すげぇ怖がられてる…?
女性恐怖症かー…うちの馬鹿たちにもその体質を分けてあげて欲しいよ…。
「え、でも…やっぱり呼んでくるね」
飯島くんでも猪原くんでも呼んでくればマシにはなるだろうし…。。
呼びに行こうと振り返ると、パシッと腕を掴まれる。
「え…」
寺坂「え」
森山「あ、あの、その、えっと…本当に、大丈夫、だから…その……なにもな…」
そう言って森山くんはバターンッと倒れた。
え?え?
「もっ…森山くん!?」
寺坂「あぁ、また副作用が出た…」
「副作用…?」
寺坂「そ。女に触るとぶっ倒れるんだよ」
「そ…それは……災難ね…」
満員電車大丈夫なのかな…。
ライブ会場とかも行けないよね…。
うわお、考えてみると色々大変だ。
部員は慣れているのか、全然微動だにしない。
驚いてるのは私だけなんだろうか…?
そう思って後ろを振り返ると、みんな驚いている。
あぁ、よかった、私はやっぱり正常だ。
寺坂「あ、あのさ、マネの部屋ってどこ?」
「あ…えっと、食堂の横…」
寺坂「あぁ、じゃあ運んどくわ。その間になんか言われたことしといて!全然コイツほっといて平気だし」
え、そ、それはそれでどうなんだろう…。
でもやっぱり心配だけど…私がいちゃ元も子もないよね…。
ココはおとなしく寺坂くんに任せるか!
「じゃあごめんね!私今日の献立考えなきゃだったの!」
何かあったら呼んでね!と言い残し調理室に。
大きい冷蔵庫を開けると、そこにはありとあらゆる食品が。
すっげぇ…………。
「今日はカレーでいいかな…」
楽だし。
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天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» (^ω^=^ω^<ギャアアアアア)(^q^=^p^)ο(:з )~ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» それな (2018年9月7日 22時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» カオス (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» もうわからないですよ (2018年9月5日 21時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» 訳のわからない方言で吹きました(笑) (2018年9月5日 19時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
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