いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ34)

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８１話※ ページ34

「あ、おはようございます、コーチ…？」
コーチ「なんで疑問形なんだろ…やっぱり幼く見える？」

コレでも24歳なんだけどな…と遠い目をするコーチ。
言っちゃえば16歳に見える、と言う言葉は押し込んでそんなことないですよ、と言っておく。

コーチ「え～っと、君が極学唯一の女子かな？」
「はい、そうです。AAです、よろしくお願いします」

よろしくね、と微笑んだコーチ。天使か？

先生にも挨拶をしてとりあえず選手を起こすことにする。
寝起き悪そうな人は先生に回そうかな。(悪い奴)

「起きてください、小川先輩！着きました！」
小川「ん……あ、おはよ…A。もう着いたんか…」

ヤバい。突然の名前呼びはヤバい。

耳が死んだかと思ったわ。ちゃんと生きてる。

小川「ほんじゃあAは荷物とか降ろせる？起こすの大変な部員おるし…重労働で悪いんやけど……」
「あ、全然大丈夫です！城間くん起こして手伝わせて良いですか？」
小川「あぁ、全然ええで」

許可を貰ったところで城間くんを叩き起こす。

すぐ起きてくれたよ。初とは違って。

「城間くん、ちょっとお願いがあるんだけど」
城間「等価交換なら…代償はお前の処女な……」
「息するように下ネタを吐くなよ。代償はトス練習に付き合ってあげるって事で」

一応スパイカーもできるしね。

仕方ねーな……と眠そうに目をこすりながらバスを降りる城間くんの後に続く。

「あれっ、私達が一番最初なんだね」

葉桜高校の方が待ってると思ったけど…。
あ、もしかして全員寝坊かな？

コーチ「葉桜高校の人達は買い出しに行ってるらしいです」
「ほぅ…それはそれは……有難いですね」

じゃあ選手が帰って来る前に荷物移動させちゃおうかな！なんて思った私が馬鹿だったのかな。

既に無いんだけど。
え、何があったの？

城間「あぁ、やっといたぞ」
「し、仕事早いんだね城間くん…」
城間「んー…まぁ早い方かな」

早いどころじゃ無いよ。マッハ2.5？

でもコレで私が楽できる。
別に入りたくて入った部活じゃ無いしね。(嘘)

「藤井とは連絡取らないの？」
城間「え？なんで？」
「昨日の夜から藤井がすごい心配してるよ。ほら」

LINEの画面を見せると、うわ…と小さく声を漏らす。

因みに藤井がしていた心配って言うのは大きく3つ。

一つ目、ちゃんと起きれるのか。
良かったね藤井。叩いたら起きたよ。

二つ目、好き嫌いして無いか。
まぁ重々注意って事で。

三つ目、周りに失礼していないか。
コレも重々注意。