63話※ ページ16
「うわかっけぇ…」
青柳「来年、俺もあんなことするんだ…やだな…」
青柳くんが低い声で呟いた。
やるのは嫌だけどカッコいい。ただいまの競技は騎馬戦だ。
白熱した戦いが目の前で繰り広げられているのだが、圧倒的にうちのクラスが強い。
勝った理由?背の暴力かな。
小田くん194cm、美原183cm、佐田186cm、野口183cm、稜くん173cm、一年生部門での騎馬の平均身長を上げているのはこの騎馬ですごめんなさい。
よく考えて見て?高校生男児の平均身長は聞いた話によると168cmだそう。
高い。圧倒的に高い。
ってことでもう勝ちは決定している、と思うだろ?違うんだよ。
Aの騎馬も高い。
柏木192cm、大門190cm、和田184cm。後の2人はそんなに高くないけど。
190cm代が2人もいる。
それよりきっと今読者さんは驚いているだろう。えっ、大門って190cmもあるの!?って。
わかる。
普段猫背だからか、背は割と普通に見えるんだけど。(それでも高いけどね)
そして個人的に高いのが神手とか…まぁ沢山いる。
「頑張れ〜」
青柳「ねぇ、A」
「何」
青柳「AってFカップって本当?」
「…誰に聞いた?」
青柳「大門」
あいつぶっ殺す。
医者の息子だろうが関係ねぇ。ギッタギタにして殺す。
物騒なことを真顔で考えていると、揉みたいよね、と平然と言う青柳くん。
……うん?
「え?」
青柳「だからさ、俺も健全な男子高生な訳、不用心じゃない?」
「そそ、そんなことないわよ…」
青柳「…まぁ、いいけどね。今は」
「……『今は』…?」
聞き捨てならない言葉だな…。
AA、高校一年生にして貞操の危機…?
「が、我慢してね…?」
青柳「できればね」
「できれば……」
理性とかなさそうだからな…青柳くん……。
つーかむしろ本能に忠実そう……。
少し青柳くんとの間に距離を置くと、何、意識した?とニヤッと不敵に笑う。
その顔の不覚にもドキッとしてしまった。
誰だってするよ、イケメンなんだから……。
そうだよね、そうだよね、と自分に言い聞かせる。そうだよ、イケメンだから仕方ないって、うん。
イケメンだとなんでも許される説あるからね?いや、これマジで。
現に今、私許しちゃってるし。
と、その時、Aちゃ〜ん、と耳元で聞こえるねっとりイケボと、肩に触れる大きな手。
ビクッと体を震わせると、大丈夫?と驚くその人は、何を隠そう柏木の兄、紅士さんだった。
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天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» (^ω^=^ω^<ギャアアアアア)(^q^=^p^)ο(:з )~ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» それな (2018年9月7日 22時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» カオス (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» もうわからないですよ (2018年9月5日 21時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» 訳のわからない方言で吹きました(笑) (2018年9月5日 19時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
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