いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ1)

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４８話ページ1

「これを着ろテメェら」
柏木「ねぇ、俺ら男子なんだけど」
「知ってるけど」

私の計画の犠牲になって？

そんな目で男子を見つめる。

小田「Aちゃん、僕のサイズまであるんだね…すごいね…」
津田「利光が感化されてる…」
神手「お前感化って言葉知ってたんだな」

神手、お前も同じようなものだぞ。

早速、本気の女装をしていただく。
化粧は覚えてね。私したことないからさ。

「化粧は各自誰かに教えて貰ってね」
美原「おい柏木！お前の姉ちゃんに教えて貰うから日にち空けとけよ」
柏木「は？何で俺？津田にもいるじゃん」

姉が嫌すぎるのか知らないが、なすり付け合いを始める姉のいる男子達。

そいつらは放っておいて、私の服を見に行こうか。

女子更衣室(と言っても個室一個)に入って段ボールを開ける。

「……あれ？」

何で胸しか守られてないの？お腹のとこの布は？

太ももは……？

「……あれ…？」
美原「おっ…お前、それすげぇな…」
「見るんじゃねぇど変態野郎！！」
美原「いったいった！蹴んなよ！」

こんな短いとか誰が予想した！？

もう無理、羞恥心が爆発して死に至る。

「いいよねあんたらは…ネタにできて笑えてさ……私なんて一生黒歴史よ…」
美原「俺らも黒歴史になると思うけどな」
城間「まぁ笑えるのはあながち間違ってないけどね」

くそ……と衣装を眺めていると、スマホに着信。

「……誰？」
柏木「…そうた…？」
「あ、弟」

そう言うと、弟！？と騒ぎ出し、体育館の天井にこだましてうるさくなる。
このうるささで天井のボール落っこちてくるんじゃないの？

……て言うかあれバリボーだな？

何であんなに上がるんだ…リベロ誰なんだ…セッターは城間くんだろうけど、スパイカーは誰だ…。
つーかなんであそこに挟まるんだ？時計の格子ってそのためにあるんじゃないよね？

「さぁ着替えた所で、チアのダンスやってくよ～。ところで、なんで柏木と稜くんと城間くん以外出て来てないの？何してるの？入り口でさ、何してるの？」
美原「A！せめてこの服やめようぜ！」
津田「ちょ～っとハードル高いんだけど…」
小田「190cmの男がやる事じゃないよ、これ…」

恥ずかしがってんの？私がせっかくやる気がでるようにこんな格好で出て行ってあげたのに？今更？
しばき倒すぞ。

界「みんなこっちに来んさい！今からダンスの練習を始める所じゃ！一緒に踊ろう！」
「稜くんナイス」

渋々って感じだけど、ゾロゾロ出て来たよ。