４３話 ページ46
朝。
女子とは思えない欠伸をしながら廊下を歩いている。
女子だと思われてないのってこう言うとこからなんだろうか。
「ふぁあ…死ぬ…」
野口「あ、A！ちょっと体育祭のことで良い？」
「体育祭？」
て言うか先鞄置かせろよ。
こちとら腕つりそうなんだけど。
軽く野口を睨み、野口の差し出した紙を見る。
「……放送委員、応援団？」
野口「そう。せっかく女子が入ったんだし、女子の声でアナウンスして欲しいって言う意見が先輩から出てさ。それが放送委員のやつね。応援団ってのは女子に応援されたいって言う意見が多数生徒会に提出されてさ」
「……いや」
苦笑いを浮かべる野口。
嫌なんだけど、何それ。
野口「俺だって嫌だよ？得体の知れない男共の前にA出すなんて、とんでもない。でもほら、生徒会に出てこられちゃ面倒なんだよね」
「そう言う時の学級委員でしょ。ほら、頑張って委員長」
野口「俺的にもAにはB組の応援だけしてて欲しいよ？」
でもそうも行かなくてさ、と困ったように笑う野口。
だから、イケメンがその顔するのはずるいって。
断れなくなってしまい、考えとく、と返事をする。
早急にね、と言った野口は階段を上っていった。
……応援団か…。
実は中学の頃は毎年やっていて、応援団長を務めたくらいだが、今はそんな気力ない。
むしろ応援される側に回らないと無気力そのもの。
そんな私に応援団をさせるって、この学校どうかしてる。
「小田くん〜、ちょっと聞いて〜」
小田「どうしたの？何かあった？」
「応援団をしないかって言われちゃって。しかも、放送委員も任されそうでね？困ってるのよ」
小田「大変だね。僕は何もしないから、わからないけど」
にっこりと笑う小田くんの笑顔は、いつでも癒される。
津田「悩むことねーじゃん！やりたいことやれば良いんだよ！」
「あんたはそうやって生きてこれただろうけどね？」
私人間だからさ。
そうやって生きていけないわけよ、わかるかな？地球外生命体の津田文矢くん？
嫌味を込めた目で津田を見つめていると、そんなに見られると照れるぜ…惚れたのか？とガチトーンで言われたので完全無視の方向で。
「でもホント、どうしよっかなぁ……」
佐田「A、体育になると完全無気力だしな」
「…まぁそうなんだけど」
人から言われるとムカつくわ〜…。
でも迷うな〜…どうしよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - miyuiさん» ありがとうございます☺️嬉しいです！が、睡眠はしっかりとってくださいねw (2021年12月7日 0時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
miyui - 夜中、腐女子が(関係無い)布団の中で隠れながらこの小説を読む…あっ、午前2時だ明日学校どうしよう…宿題やってない…終わったああああ(つまり時間忘れるほど面白いってことです) (2021年12月6日 23時) (レス) @page20 id: 5e526ca5d2 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ひぃ……ありがとうございます！！嬉しいですー！！これからも頑張ります！ (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - おにぎりさん» 良いですね、彼氏いらっしゃるんですね……私の元カレは美原って名前でした (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - 私の彼氏も岩本です。運命ですね (2020年9月14日 4時) (レス) id: 6f3eaef604 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
