いや、私女子なんだけど。

４１話 ページ44

界「楽しかったのぉ、みっちゃん！」
美原「おう、そうだな」


…さよですか。

私はもうめちゃくちゃ疲れちまったよ…。
主に真本のせいでさ。



真本「俺らも楽しかったな！」
「…そうね…」


コイツ確信犯だな…。

だって顔笑ってるもん。
ニヤニヤしてるもん。

もんとか可愛くない？上等だこら。



「はぁ…なんか疲れちゃった……ね、稜くん。お腹減ってない？」
界「そう言われてみればそうじゃのぉ…。お昼にしようか」
「何食べる？」
美原「……なんかAが俺らの方一向に向いてくれないんだけど…」
真本「お前、なんかしたか？」
美原「しししししてねぇし！お、おおおお前こそなんかし、しししたんじゃねねねねねぇのっ！？」
真本「は、はぁっ！？お、俺なんもしてねえししし！おおおお前えええだ、だろ！？」


テメェら二人だよコラ。あ？

私の目が私の予想以上に怖かったのか、ヒッ…と小さく声を漏らす美原と、目を逸らす真本。

一生恨むからな、私は根に持つタイプだぞ？



界「A、これを見んさい！Aの好きなチョコがあるんじゃよ！」
「ふふふ…そうだねぇ、あるねぇ…」


何この子可愛すぎ。

ちょっと頭の中で『稜くん可愛すぎる問題』が発生してるんだけど。



私の好きなもの覚えててくれたんだ…嬉しい…。


「…って稜くん！？なんで買ってるの！？」
界「？いらんのか？」
「え、いや、貰えるなら欲しいけどね？稜くんに奢ってもらってばっかりだし…」


気にしなくても良いんだぞ？とでも言いたげな顔で私を見る稜くん。

それでも気にしてしまう。


せっかく買ったし貰っとけば？と呑気に言う美原。
お前は後で処刑執行だ。


「じゃ、じゃあ…貰おうかな……」


そっと受け取ると、嬉しそうに太陽みたいに笑う稜くん。

うわ、その顔ずるい。



眩しすぎて浄化しちゃうんだけど…。
あ、後ろの二人はもちろん浄化したよ？


「っていうか、次が最後の乗り物だね〜」
界「A、わしはアレに乗りたい！」
「…え？あ、あれ…？」


……待ってくださいよ、神様。

冗談じゃない。

何あのどでかい観覧車。
高所恐怖症ではない私でもきっと怖いと思うであろうその高さ。

頂上、一体何mあるんだろう。


真本「…あ、あれはやめよ〜ぜ…？」
界「……真ちゃん？なんでそがいに嫌がるんか？何か怖いものでもあるんか？」


ニヤニヤしながら真本を見る稜くん。

……え、もしかして真本、高所恐怖症……？

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