２０話 ページ23
郷田「で、ココはこの数式を持ってきて〜……」
「待っ、ちょ、ストップ！」
郷田「どうかした？」
「きょ、距離が近い…かな」
そうかー？と言う郷田の顔は、私の顔の5cm隣。やっぱり近くない？
男女の距離を知らないのか…男子校だから？
それとも、女の兄弟とかいるのかな…。
様々な理由を考えては浮かべ、考えては浮かべていた。
……やっぱどう考えても顔が近いですよ。
「や、やっぱり近いんじゃないかなっ！？」
郷田「そう？俺はそうは思わないけど」
「離れてよ〜…」
何これ疲れる…。
ね、A？と耳元でボソッと囁く郷田。
その声に嫌でも体が反応した。
郷田「耳、弱いんだ。可愛い」
「やっ…」
美原「おい郷ちゃん！A嫌がってんだろー」
郷田「なんだお前か…今いいとこだったのに……」
後ろに現れたのは、何を隠そう美原。
マジリスペクトイケメンだわ。
今だけだけど。
パコッと郷田の頭を古文の教科書で殴るその姿が今だけイケメンに見えたのは、またもや吊り橋効果なる物のせいだろう。
「私、今まであんたがモテる理由わかんなかったけど、今初めてその理由を理解したよ！」
美原「もっと他にあんだろ！サッカーしてる時とか、話してる時とか！」
「だってあんたが私に話す内容なんて全部下ネタじゃない！その話のどこにトキメキ要素があるのか説明して欲しいわね！」
…それは、俺男だし…と言い逃れする美原。
関係ねぇだろ。
帰るぞ、と会話を変えようとしたのか鞄を持つ美原。
柏木は？と問えば、アイツは買い物だって、と素っ気なく言う。
え、買い物…？
郷田「そう言えば、アイツ親が忙しいから自分でご飯作ってるって言ってたなぁ…A、今度作りに行ってやったら？」
「えー…変態の巣窟じゃん…」
やだよ、そんなとこ…。
この前電話かけたらねっとりイケボのお兄さん出てきて焦ったんだから。
あれは真面目に耳妊娠してるかと思った。
そのあと怒ってる柏木の声が聞けたのは、結構嬉しかったけど。
アイツが取り乱すなんて、お兄さん強い。
美原「じゃ、助けたお礼に肉まんを…」
「は？」
美原「俺お前からそんな声聞いたの初めてだわ」
「私はいつでもカワボですぅ」
あ、あの子可愛い、とすれ違う女子高生を見る美原。
どつくぞ。
今すぐ轢かれて死ねよ。
「あ、あの人イケメ…」
美原「は？」
「もう私あんたがわかんないわ」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - miyuiさん» ありがとうございます☺️嬉しいです！が、睡眠はしっかりとってくださいねw (2021年12月7日 0時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
miyui - 夜中、腐女子が(関係無い)布団の中で隠れながらこの小説を読む…あっ、午前2時だ明日学校どうしよう…宿題やってない…終わったああああ(つまり時間忘れるほど面白いってことです) (2021年12月6日 23時) (レス) @page20 id: 5e526ca5d2 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ひぃ……ありがとうございます！！嬉しいですー！！これからも頑張ります！ (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - おにぎりさん» 良いですね、彼氏いらっしゃるんですね……私の元カレは美原って名前でした (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - 私の彼氏も岩本です。運命ですね (2020年9月14日 4時) (レス) id: 6f3eaef604 (このIDを非表示/違反報告)
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