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では霊を呼び出すので離れてくださいね、と言って、Aは慣れた様子で魔法陣のようなものを描いていく。
確かAの美術の成績は2だったはずだ。つまりAはこの魔法陣(？)だけ描けると言うこと。
そして、そのまま自分の指を切ったA。
少し驚いたが、今までAが自らの手で自身を傷つけるのは幾度となく見てきたので、コレくらいではもう心配しなくなってしまった。
なにかをぶつぶつ唱えた後、パァッと魔法陣(と呼ぶことにしたもの)が光る。
眩しくて目を瞑ると、何かが中心に立っている姿がうっすらと見えた。
もう良いですよ、と言う声に目を開けると、そこには綺麗な女が立っていた。
「コレは…」
「何を隠そう元花魁ですよ。まだ若いですね…綺麗な方で。あなたはなんと言う名ですか？」
「……わっちは
そう言う花魁の声は、澄み切っていて綺麗だ。
その霊からは邪悪なものを感じない。
ではなぜ赫蜜は怪我をしたんだ？
「申し訳ないのですが、成仏していただいて良いでしょうか？貴女がここにいるだけで生者が怪我を負うんです」
「わっちが……？そんなことをする筈が無いでありんすぇ」
「そうおっしゃいましても…」
事実、赫蜜は怪我をしている。
Aはそれが言いたいんだろう。
困ったように眉を下げていた。
「すまないが、神美。ここから出て行く、というのも考えられないんだろうか…地縛霊ではないみたいだし……」
「……主はどなたでありんすか？またわっちの居場所を奪うと言わすのであれば、容赦はしんせんよ？」
「奪う……？貴女は居場所を一度奪われたのですか？」
そうAが聞くと、なにかを思い出したように綺麗な顔を歪める遊女。その赤い唇をキュッと結んで。
その立ち振る舞いから、かなり上品な気品が感じられる。
肌を無駄に出すのではなく、綺麗に豪華な着物を着こなしている。コレが花魁か。
「わっちは所詮はただの藍色の花……籠に閉じ込められた飛べない鳥…。わっちは好きでありんした幼馴染から離れ離れにされたか弱い少女でありんした」
そう言う花魁の口調はだんだんと強くなる。
「わっちはもう
＿＿＿
※苦界…遊女の辛い境遇。
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松々先輩(プロフ) - 松野美海さん» 自我失礼します……私の推しはもっぱら一松です……あの卑屈感がたまらないです最高です (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
松野美海 - 凄く面白いです！最初から読んでたら時間が…！つい夢中になってました！更新頑張って下さい！待ってます！ちなみに松々先輩さんはなに松推しなんですか？私はチョロ兄です☆((( (2022年9月30日 0時) (レス) @page28 id: b94de068e4 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - kuuさん» 一「ほんとに、ムカつくよね……一定数いるよ、あーゆうクズ…あ、僕もそれなりにクズだけど。フヒヒ……応援ありがと、励みにしてこれからも頑張るね…」 (2022年1月27日 3時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 子犬の話し本気で泣きました！なんかすごく話しなんですけど腹たちました！こんクソ野郎！すごく怪奇百鬼夜行の話大好きです^ - ^応援してます (2022年1月26日 8時) (レス) @page23 id: 1c1723a482 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» チ「あぁ、そうだね、ありがとう。もう4作目になるんだね。これからもよろしくね」夢「えっ、それで終わりですか？もっとあるでしょう！！えーっと、この作品を読んでくれてありがとうございます！是非次回のお話も楽しみにしてください！ありがとうございました」 (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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