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どういうことですか？と頭の中で霊に問う。
すると、話すことのできない子犬は私に擦り寄ってきた。
それと同時に頭に浮かぶイメージ。いわゆる霊視というやつで、雀羽家が得意とする。
でも私は霊視は守護と違って得意な分野だ。人より鮮明にそれを受け取ることができる。
その子犬の記憶は、家を出たきり帰ってこない、さっき隅でこちらを睨んできた男で終わっていた。
これは…出かけて事故にでもあったか…？
もういないんです、と言おうとすると、背中に擦り寄ってきた猫。
その猫が見せた記憶は、最悪だった。
『気もっち悪りぃんだよ！擦り寄ってくんじゃねえ！』
『フギャッ…！』
壁まで蹴り上げられた猫は、ピクピクと痙攣したまま動かない。
そのあと男は、また猫を蹴り上げた。
これって…立派な動物虐待じゃ……？
次は鳥だった。
鳥籠の中に侵入してくる男の手。
その手に掴まれ、仲間が握り潰される恐怖。鳥だって怖いと感じるものだ。男が放った一言は、『うるさい』。
生きている限り、恐怖や喜びはつきもので、逃れられるものじゃない。
次は足のない犬だった。
その子の頭に触れる。
『役立たずが、お前なんていらねえんだよ』
そう言って足のない犬は投げ捨てられる。
車椅子が壊れて上手く立ち上がれないのを鬱陶しく思ったのか、男はまた蹴り上げた。
その後に次々とイメージが送られてきた。
それは全て酷いもので。
老いた犬はフラフラになりながらも餌を求め。
母犬は子犬を守るために傷だらけになっても男の前に立ちはだかる。
目の不自由な猫は不安を感じ鳴き声をあげただけで蹴られ。
片足のない猫はもう片足も切り落とされる。
雑種だからと捨てられた犬は、新しい飼い主だ、と蹴られても殴られても尻尾を振って。
元盲導犬は煙草を押し付けられても静かに耐える。
「っ…！犬は、貴方の玩具ではありません…！」
急に叫んだ私に驚いて固まる十四松。
でもそれに構っている暇はない。
「自分が何をしたかわかってるんですか！？この子達があなたに何をしたんですか！？鳴き声がうるさかろうと、足がなかろうとこの子達は貴方を唯一の飼い主だと思って絶対の好意を寄せていたのに…！それを、こんなっ…」
「目障りだった。うるさいから殴った。それでも尻尾を振るこいつらが、鬱陶しかった」
「ただ生きていただけじゃないですか…！」
それを貴方は。
許せなかった。
それでも飼い主に絶対的な信頼を寄せるこの子達が、私にはとても綺麗に見えたのに。
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松々先輩(プロフ) - 松野美海さん» 自我失礼します……私の推しはもっぱら一松です……あの卑屈感がたまらないです最高です (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
松野美海 - 凄く面白いです！最初から読んでたら時間が…！つい夢中になってました！更新頑張って下さい！待ってます！ちなみに松々先輩さんはなに松推しなんですか？私はチョロ兄です☆((( (2022年9月30日 0時) (レス) @page28 id: b94de068e4 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - kuuさん» 一「ほんとに、ムカつくよね……一定数いるよ、あーゆうクズ…あ、僕もそれなりにクズだけど。フヒヒ……応援ありがと、励みにしてこれからも頑張るね…」 (2022年1月27日 3時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 子犬の話し本気で泣きました！なんかすごく話しなんですけど腹たちました！こんクソ野郎！すごく怪奇百鬼夜行の話大好きです^ - ^応援してます (2022年1月26日 8時) (レス) @page23 id: 1c1723a482 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» チ「あぁ、そうだね、ありがとう。もう4作目になるんだね。これからもよろしくね」夢「えっ、それで終わりですか？もっとあるでしょう！！えーっと、この作品を読んでくれてありがとうございます！是非次回のお話も楽しみにしてください！ありがとうございました」 (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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