肆陸：「ダムの中で」 貴&十四 ページ1
Aside
皆さんは、ダムがどうやって作られるのかご存じだろうか？
勿論私は知っている。お祖母様に教えられたからだ。
昔は、人の手でダムを作っていたという。だからか、人がよく死んだ。
それの供養にお祖母様はよく呼ばれたんだとか。
その度にお祖母様は新しいご霊体を連れ帰り、白霊山、富士山の
それを近くで見ていた私は、不思議と霊を怖いとは思わなくなって行った、と、こういうわけである。
さて、ダムの話に戻そう。
ダムができる過程で、人が死んだ、ということは理解してもらえたと思う。
ではできる前の過程では？
まず、ダムができるにはかなり広い土地がいる。
でもこの国にそんな土地は存在しない。存在しても、それは
では、土地を買うしか無いのだ。
じゃあどんな土地が買われるのか？といえば、簡単である。多額の借金を抱えている土地、高齢化の進んだ村、などである。
かく言う学校の近くにあるダムも、その『押収された土地』の上に建ったダムだ。
話は変わるが先日、私の携帯に思わぬところからの着信があった。
見たこともない番号だし、掛け直しても『ただいま、この電話番号は使われておりません』と言われてしまう。
そんなはずはない。今私の携帯にかかってきたばかりなのだから。
不審に思いつつ、学校の図書館でオカルトに関する本を読み漁っていると、『実録、日本オカルト大百科』と言う題名の本に興味深い内容が書いてあった。
勿論、ページはお願いして図書委員の人(おそ松の友人D)にコピーしてもらったんだけど。
「これ、見てください」
「んー？」
暇そうに椅子をゆらゆらさせていた十四松に話しかける。
私は、ついさっきコピーしてきた紙を十四松の目の前に置いた。
十四松はその紙を見て、あどけない表情でこちらを見上げる。
この顔は多分何も考えていない顔だ。
「都市伝説です。あの山の上のダム。あそこの下に村が眠っていると言う」
よくある噂だ。これが、あやふやなものであれば。
事実、あの『赤塚ダム』には小さな村が沈んでいる。
お祖母様の持っていたこの辺りの昔の地図(江戸あたり)では、勿論ダムなど描いておらず、小さな穴の中に、またもや小さく『赤塚村』と書かれていた。
それが沈んだ村の名前だ。
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松々先輩(プロフ) - 松野美海さん» 自我失礼します……私の推しはもっぱら一松です……あの卑屈感がたまらないです最高です (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
松野美海 - 凄く面白いです！最初から読んでたら時間が…！つい夢中になってました！更新頑張って下さい！待ってます！ちなみに松々先輩さんはなに松推しなんですか？私はチョロ兄です☆((( (2022年9月30日 0時) (レス) @page28 id: b94de068e4 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - kuuさん» 一「ほんとに、ムカつくよね……一定数いるよ、あーゆうクズ…あ、僕もそれなりにクズだけど。フヒヒ……応援ありがと、励みにしてこれからも頑張るね…」 (2022年1月27日 3時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 子犬の話し本気で泣きました！なんかすごく話しなんですけど腹たちました！こんクソ野郎！すごく怪奇百鬼夜行の話大好きです^ - ^応援してます (2022年1月26日 8時) (レス) @page23 id: 1c1723a482 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» チ「あぁ、そうだね、ありがとう。もう4作目になるんだね。これからもよろしくね」夢「えっ、それで終わりですか？もっとあるでしょう！！えーっと、この作品を読んでくれてありがとうございます！是非次回のお話も楽しみにしてください！ありがとうございました」 (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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