〃 ページ24
「で、出る方法ですが……」
多分簡単。
「この時、開けられなかったのは中にいたのが一人だったからです」
「……つまり?」
「二人なら、開けられると思いますよ」
私はまぁ、女子の中では力は強い方だし。
押せば?行けるかも?的な?
「じゃあ押しますよー!」
せーのっ、と言う掛け声で力一杯ドアを押す。
ズズズ…という感じでドアが動く。
ドアの向こうに人がいる気がする。
気配を感じながらゆっくりと押していくと、ドアが開いた。
「やっと出れましたね」
「だなー。結構危なかった感じ?」
「ですね」
「ごめんごめん」
はは、と軽い笑いを浮かべておそ松が鞄を持つ。
「まぁ、二人で良かったですよ。もし一人だったらって考えると」
火事の記憶が再現されるまでに出れてよかった。
もし出られなかったら霊と仲良く焼死、なんてことになってしまっているところだ。
私は自分の死に場所は愛しのベッドって決めてるからね。
「にしてもAって霊から近づかれると冷静そのものになるんだな」
「おそ松がいてくれたからですよ」
「え?っと……?」
「おそ松がいたんで、冷静になれただけで、普段はもっと焦ってますよ」
人の力って凄いんだな、って思い直されたよ。
歩みを止めたおそ松を見ると、なぜか顔を真っ赤にして立っていた。
……?
47人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - 兎羽さん» ト「もしかすると、もしかするかもね〜!とにかくすっごい強いんだよ!って言ってた」 (2020年3月13日 16時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» 一「へぇ〜…ハムスター、残念だったね。更新頑張るって言ってるから、今度もよろしく。それじゃ、」 (2020年3月13日 16時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
兎羽(プロフ) - 松野家にいる守護霊ってもしかして赤塚s (2020年3月13日 15時) (レス) id: 03c9ebeac8 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 今さっきのコメ間違いがひどくてすみません、私は松がのところは一松がです、スキッテ=イウカは=なくして読んでください。カタコのところはカタコト笑です。ガチで誤字ばっかですみません!いつも応援してます! (2020年3月12日 18時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 私のハムスターも3匹死んでしまったのでその霊に一度は会ってみたいと思ってしまう自分がいる… 更新頑張ってください。 私は松がスキッテ=イウカナントイウカ…… (カタコ読みずらかったらすみません。(言うのが恥ずかしい//) とにかく!更新頑張ってください (2020年3月12日 18時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ