〃 ページ15
他愛のない話をしながら帰っていると、踏切に差し掛かった。
カンカンと爽快な音を立てながら降りてくるバーを待つ。
「あ、そう言えば、知ってましたか？」
「何をだ？」
目の前を電車が通り、Aの言っている事がかき消されてしまった。
何か言っていたみたいだが、俺は聞き取れなかった。
「…らしいですよ」
「……え？」
聞こえなかったが、Aはすでに線路を歩いている。
いつもなら綺麗だ、と思うはずだが、今は違った。
何か……おかしい？
不穏な空気を感じ取った俺は、Aの後を急いで追いかけた。
「カラ松？」
「……あ、あぁ…なんだろうな、とても……嫌な感じがして」
そう言うと、驚いた顔をしたA。
カラ松は、感じることもできましたか？と静かに聞かれた。
この場合、感じる、というのは霊的なものを指している。
「いや…そんなことは、無いはずだが……」
「私といて、霊力が高まった…？いや、もしかして…っ……」
カラ松走ります！とグッと腕を引かれる。
訳もわからずに走り出す俺。
Aは、何かから逃げているようだ。
「A、何っ」
「テケテケです！！」
「テケテケ……？」
そう言う類に弱い俺でもテケテケはわかる。
小学生の頃、おそ松が本を読んでいたのが珍しく、その本を読むと、それにテケテケと言う上半身だけの化け物が出てきたのだ。
逃げ方は……逃げ方は＿＿＿＿＿なんだっけ？
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ！！
「っ……A！！」
流石に女なのか、筋力がない。
フッと弱まった力。
そのままAは地面にへばりつき、行ってください！と言い残す。
「っ……」
テケテケと言う音が後ろから迫ってくる。
もうダメかと思い、そのまま走り続けた。
「カラ松！！」
「えっ＿＿＿＿」
なぜかダメだ、と思ったAの声が聞こえた。
「思い出しましたっ！！テケテケは、前にしか進めないんです！！しゃがんでください！」
しゃがむっ！？
急に言われてどうすればっ……と思ったが、心配無かったようだ。
次の瞬間、俺は小さな石につまずいてコケてしまった。
「どふぅっぁ」
「カラ松ー！！！」
違う意味での心配の声が後ろから聞こえ、テケテケテケテケ…と言う音は通り過ぎて行った。
……危機一髪…って、感じ…か？
「あの時、踏切で…何を、言ったんだ？」
「最近ここら辺でテケテケ見ました、って…出るらしいですね、って言いました」
そんな大事な事はちゃんと言って欲しかった。
＿＿＿
205位ありがとうございます！
漆：「七不思議一『這い回る手首』」 貴＆十四→←陸：「テケテケ」 貴＆カラ
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松々先輩(プロフ) - 兎羽さん» ト「もしかすると、もしかするかもね〜！とにかくすっごい強いんだよ！って言ってた」 (2020年3月13日 16時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» 一「へぇ〜…ハムスター、残念だったね。更新頑張るって言ってるから、今度もよろしく。それじゃ、」 (2020年3月13日 16時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
兎羽(プロフ) - 松野家にいる守護霊ってもしかして赤塚ｓ (2020年3月13日 15時) (レス) id: 03c9ebeac8 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 今さっきのコメ間違いがひどくてすみません、私は松がのところは一松がです、ｽｷｯﾃ=ｲｳｶは=なくして読んでください。カタコのところはカタコト笑です。ガチで誤字ばっかですみません！いつも応援してます! (2020年3月12日 18時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 私のハムスターも3匹死んでしまったのでその霊に一度は会ってみたいと思ってしまう自分がいる… 更新頑張ってください。 私は松がｽｷｯﾃ=ｲｳｶﾅﾝﾄｲｳｶ…… (カタコ読みずらかったらすみません。(言うのが恥ずかしい//) とにかく！更新頑張ってください (2020年3月12日 18時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
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