8話 ページ10
「……」
一人での買い物は全然楽しくない。
と言うことで、誰か知り合い出てこないかな…。
「あ」
「ん?」
声がした方を見ると、大きく口を開けた黄色いパーカーの…十四松?
「Aだー!!」
「ちょ、声おっきい…」
何してんのー?とガニ股で歩いて来るあどけない彼。
あのサイコパスと兄弟だ、と頭で結びつけることは難しい。
「あれっ?Aちゃん?」
「と、トド松…?」
「わ〜、久しぶり〜」
かっわいい声してんな。←
二人いる…ってことは…?
「……あ、A…」
「Aじゃ〜ん!久しぶり〜」
「お前ら自分でこれ持てよ!あ、A」
「一松久しぶり〜、おそ松も。チョロ松はその荷物どうしたの?」
めちゃくちゃ珍しいメンツ。
私と面識がある全員だけど、一緒になるのはかなり珍しい。
「brother、その荷物俺が持ってやろう」
「いや、良い」
「げ」
一番会いたくないけど会うだろう相手に会ってしまった。
今なら水槽に首突っ込んで死ねる。
「…おそ松、何でこの女がここにいるんだ」
「言わせてもらうけどそれこっちのセリフね。ここ下着売り場だから」
周りから白い目で見られている。かわいそうに。(カラ松以外)
「どんなん買うの〜?」
「十四松!?」
買った物を覗いて見ようとする十四松。
マジにか。
「おい十四松!?」
チョロ松に止めに入っていただいて、やっとの思いで十四松から下着を隠す。
「なぁ、十四松。こいつの下着を見て何が楽しい?」
「カラ松にーさん?」
「なにそれ超ムカつく。お前にだけは絶対見せねぇ」
じゃあお兄ちゃんはー?と言っている赤パーカーは無視して、話を進める。
「まず第一さ〜、何で修学旅行とかいう制度があるわけ?」
「あ、これ長くなるやつ?」
「嫌いな奴と私隣にならなきゃいけないんだけど。それが不満」
「あ、意外と短かった」
私の言いたいことはそれだけよ。
何で嫌いな奴と隣にならなきゃいけないわけ?
楽しいものも楽しくなくなるわ。
ブツブツ文句を言い続けていると、お前が文句を言うからだろう、とイラッとしたようなカラ松が口出しする。
「あれ?カラ松兄さん?」
「俺もお前のような色気のない女お断りだ。だが、俺たちが了承すればみんなはハッピー、わかるか?馬鹿女」
「うるせぇクソ松。私だってそれくらいのことわかってるわ。でもあんただけは嫌だって言ってんの」
あれ?と首を傾けるトド松にニコッと笑いかけた。
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松々先輩(プロフ) - 進撃のカラ松さん» いえいえ〜!こちらこそありがとうございます!あと1話、番外編がありますので、それまで気長にお待ちいただければ嬉しいです! (2019年3月1日 7時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のカラ松 - ありがとうございましたぁぁぁぁあ!!良かったです!! (2019年2月28日 22時) (レス) id: 2a91d83e29 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - るんこさん» いえいえ!!こちらこそ、読んでくださりありがとうございます!番外編もありますので、あと二話、よろしくお願いします (2019年2月9日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした!このなんとも言えない距離感がすごい好きで、しかも最後の方とか発狂しそうでした笑笑とても面白かったです!素敵な作品をありがとうございました! (2019年2月9日 20時) (レス) id: 01dc95890b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - よつ葉@原色松推し(´ `*)さん» ありがとうございます!!私もカラ松大好きです!あぁいうノリ好きなので嬉しいです〜! (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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