３９話 ページ41
「何言って…っ！？」
煽った覚えはない、と言おうとしたその時。
カラ松の顔が喉元まで近づいてきた。
鎖骨あたりに違和感を感じ、体がビクつく。
何！？
「ぁ、ぃっ…」
チュッという綺麗なリップ音。
かすかに痛みを感じた鎖骨あたり。
これは。
「キスマーク…つけないで……」
「いいや、俺の気分が済むまで付けるぞ」
「んっ…んーーーー……」
恥ずかしいし、バレたら嫌だし、こそばゆいし…。
いろんな感情が混ざり合って頭が壊れそう。
「っ…あはははは！や、やめっ…腹筋痛い！腹筋痛いからぁ！！」
「そうか、よかったな」
「良くないいいい！」
バタバタと暴れていると、ガラッとまた誰かが入ってきた。
もうカラ松を隠す暇もなくて、唖然と口を開けるだけ。
「……何してんだクソ松ううううう！！！」
「一松！？ウェイトウェイト！！ああぁぁああぁ！！！」
「おっと」
入ってきたのはカラ松の運悪く、一松。
私は一松の攻撃を喰らわないようにするのに必死で、カラ松を守ろうなんてこれっぽっちも考えない。(かといって余裕があっても守らないが)
「大丈夫！？何か変なことされてない！？」
「された」
「A！？」
また制裁を喰らわされたカラ松だった。
あーかわいそ。←
「もぅ、あんな事するからよ」
「……何をいってるんだ。助けてくれても良かっただろう」
「助ける！？私が！？あんたを！？あひゃひゃひゃひゃひゃ！！！百年経ってもねぇな！！」
「もっと女性らしい笑い方をしろ。ヒロインは務まらないぞ」
傷に思いっきりしみる消毒液をかける。
死人が出るような雄叫びをあげたが、これは私のせいじゃないだろう。
「まー、これでいいんじゃない？」
「…弟がいるだけあって手当は完璧だな」
「弟いなくてもできるわボケ」
一言余計な会話は、この後一、二時間続いた。
「持ってきたよー」
「あ、ありがと…そうだ、もうちょっとで俺、休憩入るんだよね」
「え！？そうなの！？一緒にご飯食べよーよ！」
お昼時。
一松に頼まれて、ボンドやらなんやらをクラスに持っていった私は、今一松を口説いている。
別にいいけど、クズが一緒でもいいの？と言ってくる一松。
どこにクズがいるんだ。
「じゃあ私、時計塔の下で待ってるね！」
「うん。大人しくしといてよ」
「わかった！出来るだけ頑張る！」
お財布を取りに教室まで行くと、丁度出来上がってくる頃だ。
うん、テンション上がるよね！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 202人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - 進撃のカラ松さん» いえいえ〜！こちらこそありがとうございます！あと1話、番外編がありますので、それまで気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2019年3月1日 7時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のカラ松 - ありがとうございましたぁぁぁぁあ！！良かったです！！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: 2a91d83e29 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - るんこさん» いえいえ！！こちらこそ、読んでくださりありがとうございます！番外編もありますので、あと二話、よろしくお願いします (2019年2月9日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！このなんとも言えない距離感がすごい好きで、しかも最後の方とか発狂しそうでした笑笑とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2019年2月9日 20時) (レス) id: 01dc95890b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - よつ葉@原色松推し(´ `*)さん» ありがとうございます！！私もカラ松大好きです！あぁいうノリ好きなので嬉しいです〜！ (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
