３話 ページ5
少し待っていてくれ、と言われて待たされもう３０分だ。
何時間待たせるつもりだあいつ。
「貴方日本人ですか？」
「え？あ、はい」
「奇遇ですね！僕も日本人なんですよ！ちょっとそこでお茶しません？」
こいつは日本の真ん中で何を言ってるんだ。
私はどこからどう見ても日本人だろ。フザケンナよ。
「……結構です。予定あるんで」
「あぁ、俺とデートするんだ、だから邪魔しないで速やかに帰ってくれないか？」
イラッとしたので空を見ようとすると、肩をゴツゴツした手で引き寄せられる。
……は？
「か、カラ松…？」
「な、A。そうだろう？」
威圧が凄すぎて、ナンパしてきたやつは逃げるように去って行く。
「…えっと、そのー……」
「？」
ポケットに手を突っ込んで立つカラ松は、私を不思議そうに見下ろしている。
顔が見れないのでカラ松の持っている紙袋を見た。
「それ、何？」
「あぁ、これか？」
小さめの袋を見るカラ松。その顔を見ていると、さっき買ったんだ、と笑う。
「……笑顔ムカつく…」
「お前の笑顔も大概だぞ」
「うるさいわね」
……ありがとうって、言えなかったな…。
ちゃんと言おうと思ったんだけど。
「……ぁ……」
ショーウィンドウを見ていると、カラ松に似合いそうなサングラスを見つける。
「……ちょっと待ってて、直ぐに帰ってくるから」
「１５分」
「あんたより短いって何よ。乙女の買い物は長いんだから」
「俺の目には乙女は映ってないんだが……」
「目くり抜いてやろうか」
軽く言い合いをしながらお店に入ると、背の高い男の人が出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ〜」
「あの、ショーウィンドウに飾ってるサングラスなんですけど……」
「あぁ、彼氏さんにプレゼントですか？」
ニコニコと窓の外を見る店員。
目線の先にはカラ松が。
若い女の人にナンパをされている。
ちょっとモヤッとして、目をそらした。
「良いんですか？」
「えぇ、大丈夫です。浮気は絶対しないので」
「そうですか…はい、これどうぞ。ありがとうございました〜」
軽く頭を下げて、ドアを開けかけた時、今僕が仕事じゃなかったらお客さんに話しかけてたのにな〜、と笑っている。
新手のナンパか？
「あはは、そうですか？ありがとうございますー」
とりあえず笑っといた。←Aとりあえずで生きてる説。
「……あ、A、何を買ったんだ？」
「……秘密」
なんだそれ、と呟いたカラ松に、疲れちゃった、と言って近くのカフェに入った。
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松々先輩(プロフ) - 進撃のカラ松さん» いえいえ〜！こちらこそありがとうございます！あと1話、番外編がありますので、それまで気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2019年3月1日 7時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のカラ松 - ありがとうございましたぁぁぁぁあ！！良かったです！！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: 2a91d83e29 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - るんこさん» いえいえ！！こちらこそ、読んでくださりありがとうございます！番外編もありますので、あと二話、よろしくお願いします (2019年2月9日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！このなんとも言えない距離感がすごい好きで、しかも最後の方とか発狂しそうでした笑笑とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2019年2月9日 20時) (レス) id: 01dc95890b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - よつ葉@原色松推し(´ `*)さん» ありがとうございます！！私もカラ松大好きです！あぁいうノリ好きなので嬉しいです〜！ (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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