１９話 ページ21
この世に生を受けたことを悔やむ行事。
そう、テスト一週間前。
部活は強制停止。
暇で仕方がない。
「おい、馬鹿女。顧問が呼んでるぞ」
「教えてくれてどうもありがとう、クソ松さん」
ニコニコとしているが、お互い結構イライラしている。
「ちょっと！女に歩幅を合わせようと思わないの！？」
「女ってのはどこにいるんだ？それに一緒に行くとは言ってないだろう」
「べ、別に一緒に行ってくれても…と、とにかく！歩幅を合わせなさい！」
無理やり歩幅を合わせるためにカラ松の腕にしがみつく。
こいつ筋力ヤベェ持ってかれる。
「ははは、仲良いなぁ」
「気のせいです！」
「teacher、要件は？」
ニコニコとしている先生とは裏腹に、私たちはイライラしている。
これは、きっと隣にこいつがいるから。
「あぁ、お前ら全教科90点以上じゃないとヒロイン、ヒーロー役から外すからな」
「え」
「良からぬことが聞こえたな…」
苦手教科ではいつも私は平均点以下。(それ以外は90点越えと言う意味のわからない成績である)
それはカラ松も同じなようだ。
「……あんた、得意教科は？」
「あぁ、今俺も同じことを考えていた」
チラ、とカラ松を見上げると、あっちも私を見下ろしていたみたいだ。
「……私の得意教科言わなくてもわかるでしょう」
「お前こそ何で聞いたんだ」
……そうよね、と頷いて教室に戻る。
やばいよ、本当に。マジでどうしよう。いや、勉強すれば良いんだけど。
「あの二人勉強会するってさ」
「マジで？」
「噂って広まるのはっやー」
75日で終わるんじゃないか？と鞄を肩に担ぐカラ松に、もうそれテスト週間過ぎてるって、突っ込む。
松野家で勉強会することになった。
「これで俺の兄弟の成績も上がればなぁ…」
「あなたが教えれば良いじゃない」
「俺には無理だ。あの奇跡の馬鹿、おそ松を平均点以上にするのは」
あー…と納得。
おそ松は無理かな。
「他はまぁまぁ頭いいんだぞ？」
「…あ、ホントだ。チョロ松は秀才だし、一松もみんな知らないだけで頭いいしね。十四松はいつ勉強してるのかな…トド松も学年20番以内には入ってるもの」
結論、六つ子はおそ松以外頭がいい。
悔しいことに、私はこう見えて兄弟の中で一番頭が悪い。(あの弟にまで負けるのは…ちょっと…)
家で勉強をしていると、うるさい奴らが入ってきて集中できない。
ので、松野家、と言うことになった。
波乱の幕開けだ。
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松々先輩(プロフ) - 進撃のカラ松さん» いえいえ〜！こちらこそありがとうございます！あと1話、番外編がありますので、それまで気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2019年3月1日 7時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のカラ松 - ありがとうございましたぁぁぁぁあ！！良かったです！！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: 2a91d83e29 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - るんこさん» いえいえ！！こちらこそ、読んでくださりありがとうございます！番外編もありますので、あと二話、よろしくお願いします (2019年2月9日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！このなんとも言えない距離感がすごい好きで、しかも最後の方とか発狂しそうでした笑笑とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2019年2月9日 20時) (レス) id: 01dc95890b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - よつ葉@原色松推し(´ `*)さん» ありがとうございます！！私もカラ松大好きです！あぁいうノリ好きなので嬉しいです〜！ (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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