２４話 ページ26
「…少しだけでいいから、窓から俺の家を覗いてみてくれないか？」
「え、何で」
「…顔が見て話したい」
……ほら、またそうやって期待させるようなことを言う。
まだ私にもチャンスはあるって、ほとんどないような期待をさせる。
…………だから、ずるいよ、カラ松。
「……出たけど」
「あぁ、見えてる」
私の方を見て微笑むカラ松。
下を向くと、街灯に照らされてサラリーマンが道を駆け抜けていった。
道一つ挟んで隣。
その、短いような長いような距離は昔から埋まらない。
「何の用」
携帯の画面を閉じ、窓辺に頬杖をつく。
Aの顔が見れてよかった、元気そうで何よりだ、と笑ったカラ松に用はそれだけ？と聞く。
嘘。それだけでも十分嬉しい。
ただ、素直じゃないだけで…。
「………私、ちょっと嫉妬しただけだよ」
「は？」
キョトンと首を傾けるカラ松に、嫉妬したの。と伝えてカーテンを閉める。
顔が火照って仕方ない。
開けろよ、おい、と大声で叫ぶカラ松。
「「うるっせぇ！！近所迷惑だわ叫ぶな！」」
「お、仲が良いな」
思わず突っ込む。
ツッコミがチョロ松と被ったが、気にしない。
ていうか私がご近所さんだわ！
「明日も早いのよ、カラ松。もう寝たら？」
「いや、俺はAと話す」
「何で私と話さなきゃいけないの！？」
明日でもできるでしょ！？と言えば、今話したい！と駄々をこねる。
可愛い、とキュンとしてしまったのはあいつのせいであって私のせいではない。
「なら外で話してきてくんない！？俺ら寝たいんだけど！」
「何で私を巻き込むのよ！」
おそ松がカラ松を引き摺り込む。
頭を打つ大きな音がしたが大丈夫なのだろうか。
窓から覗いていると、下に行こう、と言われてまた怒られているカラ松が見えた。
……懲りない奴。
これでまた喧嘩になるのは目に見えている。
だから、少しだけ素直になろう。
「……ちょっとだけよ」
「！あぁ！」
顔を輝かせたカラ松が、ドタドタと階段を降りる音がした。
怒られんぞ。
「……出たけど」
「は？お前マジで出てきたのか…？」
「あんたが出て来いって言ったんでしょうが。何？不満なら帰るけど」
別にそんなこと言ってないだろう、と呆れて言うカラ松。
……あぁ、また可愛くないこと言っちゃった。
「…………なぁ、A…お前、恋とか愛とかどう思う？」
「……は？何その乙女な話題。笑えるんだけど」
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松々先輩(プロフ) - 進撃のカラ松さん» いえいえ〜！こちらこそありがとうございます！あと1話、番外編がありますので、それまで気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2019年3月1日 7時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のカラ松 - ありがとうございましたぁぁぁぁあ！！良かったです！！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: 2a91d83e29 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - るんこさん» いえいえ！！こちらこそ、読んでくださりありがとうございます！番外編もありますので、あと二話、よろしくお願いします (2019年2月9日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！このなんとも言えない距離感がすごい好きで、しかも最後の方とか発狂しそうでした笑笑とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2019年2月9日 20時) (レス) id: 01dc95890b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - よつ葉@原色松推し(´ `*)さん» ありがとうございます！！私もカラ松大好きです！あぁいうノリ好きなので嬉しいです〜！ (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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