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「A姉さん！？なんでそんなにびしょ濡れなの！？」
「歩いてる途中に雨に降られて……でも大丈夫よ！」
「大丈夫じゃないでしょ…今回は俺が昼飯作るから、風呂入ってきなよ」
帰った瞬間、ドアを開けると一松がいた。
ギョッとした顔の一松は、私に駆け寄り、持っていた袋を奪い取る。
作れるのかなぁ……大丈夫？
悪いよ、と言っても良いから、と着替えやらなんやらを持たされて風呂場に突っ込まれた。
一松にこんな行動力があったなんて知らなかったよ。
文化祭は終わっちゃったけど、体育祭が残ってるし、今度は六つ子と一緒に回れたら良いなぁ……。
中学の頃から仲悪い、っていうか、あんまり話せてなかったしなぁ。
今から、記憶に遠い体育祭を楽しみにしながらちゃぷんと湯船に浸かる。
お湯の熱さが冷えた身体に沁み渡る。
ふわぁ〜……超極楽…。お猿さんの気持ちがよくわかります。
とりあえず湯船に浸かること30分。ドタバタと脱衣所で音がした。
ん？
「姉さん！？」
「うわぁっ！？」
バシャッ
あ……やっちゃった。
入ってきたトド松に驚いて盛大にお湯をかけてしまった。
梅雨の時期だとは言え、エアコンのせいで結構冷えるからこのままだと風邪引いちゃう。
っていうかなんで入ってきたの！？
「ごめんねトド松、まさか入ってくるとは思わなくて…でもどうして？」
「……姉さんこの前、湯船で倒れてたって聞いたし…しかも僕、リスカしてたの見てたから」
「ぁ……」
そう言えば、そうだ。トド松には私がリスカしてたこと、バレてるんだ。
それでもこうやって仲良くしてくれて、心配もしてくれて。当たり前のことなんだろうけど、私にとっては当たり前じゃなくなってて。
すっごく嬉しい。
「トド松。ありがとう」
「べ、別に、当たり前だし…」
「ふふ、ほら乾いたから、もう大丈夫だよ」
ドライヤーのスイッチを切って、サラサラになったトド松の髪を触る。
すると、私よりもかなり大きくなった手で手首を掴まれた。
うん？なに？
不思議がってトド松の顔を見る。
「……姉さん、もう絶対、リスカなんてしないでよ」
「…もう大丈夫よ」
「……そう？」
本当に？と確かめるように言うトド松は、私の手首を開いている方の手でそっと撫でる。
まだ、痕、残ってる。
「安心してよ。私はもう大丈夫。絶対に」
「っ……あ、あのさ…姉さん」
「ん？」
「……僕、姉さんのこと…」
バァンッ
「トド松！抜け駆け禁止！！」
「すっごい走るね、一松」
「一松兄さん！？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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松々先輩(プロフ) - なのもちさん» ありがとうございます！私の夢主の中ではあまり見ないネガティブ思考の子なので難しいのですが頑張ります！ (2020年8月22日 11時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 続きが早くみたいなぁーなんて。いまさっきからみはじめました。ドハマリしてます！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 好きっ！！こういうの！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 優凛~yurin~�擦気�» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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