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「最初は、嫌がらせしてやろうと思って先輩に近付いたんです。でも話すたびに、本当に綺麗で優しい人なんだって気づいて。当たり前です、敵うわけない。先輩相手に…」
そう話す目がとても切なそうで。
恋する乙女はこんな顔をするんだ、と一人でなんとなく考えていた。
すみません、と軽く頭を下げた時、肩にかかっていた髪がサラリと落ちた。
……別に、なんてことないんだけど。
「大丈夫よ。六つ子に近づきたくて私と仲良くなろうとする人もたくさん見てきたし、あなたもただカラ松が好きなだけでしょう？嬉しいわ、幼馴染のことを良く言われて嫌な人なんていないんだから」
でも、カラ松が私のこと好きだって言うのは勘違いだと思うよ、と言っておく。
カラ松優しいから、特別私に優しいだけで。
…あんなことがあれば、みんなそうなるよね。
「気にしないで。私あなたとは良いお友達でいたいな」
「先輩ぃぃ…！」
優しすぎますよ…！と叫んだあと、これからもよろしくお願いします！！と元気よく言って教室へ戻る背中を見つめる。
昔から、私とトト子の周りには6人目当ての女の子がよく集まってきた。
私の幼馴染、良いでしょう。こんなに人気なの。
誰かが6人の中の誰かを好きって言う話を聞くたびに胸を張ってこう言いたくて。
悶々とそんなことを考えていると、早くいくよ！と友達に腕を引かれて運動場まで引きずられていく。
そして、体育祭が始まるとほとんどの声援は六つ子に集まっている。
「…やっぱり、モテるんだなぁ…みんな」
「あんた今頃気づいたの？」
前々からモテてるから、なんで言うのはカラ松推しだとか言っていた友達。
カラ松人気だなぁ。
「今日後輩に、カラ松が好きだって暴露されちゃった」
「…で、あんたはどう思ったの？」
「誇りに思うよ。私の幼馴染、すごいでしょって。そういえば、カラ松のこと好きなんだっけ？」
「……推しとしてはね。ほんとに好きなのは、トド松くんだよ」
……初耳。
驚いて固まった私をチラリと見た友達。
「アイドルとかの好きと、恋愛の好きは違うでしょ」
「…そ、っか」
友達はトド松が好きなんだ…。
「でも無理。トド松くん、私たちを見る時とAを見るときの目、全然違うし」
「え、ちょっとやめてよ…」
「ほんとだよ」
そう言われても、返答に困る。
トド松が私のこと好き？ありえない。
「ごめん、私保健委員のシフトだから抜けるね」
そう言って、私は逃げるように友達から離れた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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松々先輩(プロフ) - なのもちさん» ありがとうございます！私の夢主の中ではあまり見ないネガティブ思考の子なので難しいのですが頑張ります！ (2020年8月22日 11時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 続きが早くみたいなぁーなんて。いまさっきからみはじめました。ドハマリしてます！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 好きっ！！こういうの！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 優凛~yurin~�擦気�» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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