NEXT※背後注意 ページ29
「う、産屋敷様…!?」
「良いから。全部委ねて」
少し膝の位置を上げれば、Aは羞恥心に縋るように産屋敷を見上げる。
その羞恥心を作り出しているのは産屋敷だというのに、縋る相手が産屋敷しかいない状況が、酷く心地良かった。
(可愛らしい、私の秘書。私のA…)
汚らしい独占欲を、隠すこともなくAに向ける。
形の良い顎をなぞり、ぷっくりと艶のある唇を撫で付けて、制止の声を無視して口を塞いだ。
胸を押す手を絡め取り、顔の位置を合わせるように膝を上げて体を持ち上げる。
「ふ、うっ…んん、〜ッ」
「息しないと」
「は、ぁっ…わからな、ぁ、んッ…」
酸欠で涙を浮かべるAから顔を離せば、Aは終わったのかとほっとしたように口元を緩めた。
産屋敷は、そんなAの薄く開いた唇を塞いで、舌を差し込む。
「ッ…!?」
「お題。まだ終わってないよ。頑張ろうね」
「ま、待ってくださ……むり、無理ですッ!」
逃げないようにがっちりと捕まえた頬を撫でて、産屋敷は微笑んで見せた。
Aはいつも通りの産屋敷に、混乱しながら息を整える。
産屋敷は、またAの口を塞いだ。
逃げる舌をつついて、絡めて、混ぜるように掻き回して。
Aの口の中は、思ったよりも狭く、産屋敷の舌が入り込むといっぱいになってしまった。
薄く小さな舌が、蹂躙しようとする舌から逃げようとなんとか動くが、それも無意味な抵抗だ。
角度を変えるたびに口の端から唾液が溢れ出す。
「は、はぁ、はぁ…」
「うん。可愛いね、A」
「ふ、ぁ…?あ、ん…ぁ、産屋敷、さま…」
もうわけもわからなくなって、蕩け始めた視線と目が合った。
もう、これが親心だなんて思わなかった。
これははっきりとした支配欲だ。自分のものにしたいと、確かにそう思っている。
もう随分と前に扉は開いていた。
外に出て、この部屋に二人を押し込めた犯人を暴かなければならない。
しかし、産屋敷は自分の腕の中で惚けているか弱い女を優先した。
今はもう少しだけ。少しだけ、まだ彼女のことを考えていたい。
産屋敷は、Aの口端を濡らす唾液を指の腹で掬って、口の中に押し込んだ後、もう一度唇を塞いだ。
帰ったら、もう、歯止めは効かないだろう。
だから、今はもう少し我慢して。まだ、自分のことを信じている彼女の、その信頼に甘えてみよう。
───────
ちょっと特殊な設定にしてみました!
結構背後注意だったので、画面を暗くして見てください!(遅い)
「セクハラされないと」出られない部屋【魘夢】☆※背後注意→←「股ドン&Dキスしないと」出られない部屋【産屋敷耀哉】☆
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松々先輩(プロフ) - ぽれ氏さん» ありがとうございます!リクエスト了解です!リクエスト消化中ですので、少しお時間いただきます。 (3月6日 1時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ぽれ氏 - 全部読みました!めちゃめちゃ良くて惚れました((殴←黙れ☆よかったら悲鳴嶼さんのDキス&一線超えないと出れない部屋見たいです!!よろしくお願いします(*´∀`)ノ (3月5日 1時) (レス) id: c56a87995a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 松々先輩さん» ぜひ!またリクエストしますので、その時はよろしくお願いします✡ヨロ*.꒰ঌ˶'ᵕ'˶໒꒱.*シク✡ (2月29日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ルナさん» こちらこそ、リクエストありがとうございます!ご満足いただけたようで嬉しいです。ぜひまた機会がございましたらよろしくお願いいたします。 (2月28日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - とっても良かったです«٩(*´ ꒳ `*)۶»リクエスト書いてくれてありがとうございます(*´˘`*)♡ (2月27日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
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