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「ほ、他に何かあると思います！！」
「じゃああなたは私を殺せるの？私はあなたを殺せない」
「そ、れは…」
殺すなんて、できるはずがなかった。
鬼であれ、彼女は尊敬する者の一人で、そんな人を手にかけることはできない。
玄弥はゴクリと喉を鳴らし、生唾を飲み込んだ。
淑やかな指先が玄弥の頬に触れる。サラリと胸を撫でる髪は、すだれのように玄弥とAだけの世界を作り出し、外界と区切る。
ギラリと薄暗い中で光るAの瞳を見て、玄弥はハッと息をのんだ。
(喰われる───────…！)
ギュッと目を瞑った時、クスリとAが笑いをこぼす。
「可愛い。いいわ、手取り足取り、教えてあげる」
「ッ…ちょ、ちょっと待ってください！」
まだ何か？と言う目で玄弥を見下ろすAに、玄弥は慌てて体を起こす。
良いようにされていてはいけない。女性に積極的にさせるなんて、男の名が廃る。
「俺が、上で…」
「……ふふ」
少し驚いたように目を見開いたAは、すぐに目を細めて笑った。
そうして、玄弥の腕を引いて後ろに倒れる。
「良いわよ。好きにして」
その声に、ビリビリと体に電流が走ったような気がして、玄弥の顔がまた赤くなった。
これじゃあまだ、彼女主導だ。こっちが主導権を握らなければ。
玄弥は、大きくはだけている彼女の胸元に手を当てて、体温を感じとる。
とくん、とくん、と小さく伝わってくる心の臓の鼓動。
「…どうしたの？わからない？」
「…いえ、もう少し…その、心の準備が……」
「ゆっくりで良いわよ」
どうも、子供扱いされているような気がする。
確かに自分は彼女にとっては年端も行かない子供だろうが、あまり面白くない。
む、と眉を寄せた玄弥に、Aはケラケラとおもしろそうに笑った。
眉を顰めた顔が、あまりにも兄に似ていて、やはり兄弟だなぁと思ったからだった。
顔に似合わない優しい仕草も、かなり似ている。
玄弥にもそれが伝わったのだろう。彼女の腰を掴む手に力が入った。
「今目の前にいるのは、お、俺ですよね。俺だけ見てください」
「言うようになったじゃない」
満足そうな笑みを浮かべ、Aは玄弥の首に腕を回し、その顔を寄せた。
障子に揺れる二人の影が重なり、行燈の火が揺れるたびに頼りなげに揺れる。
パサリと服の擦れる音に、どこからか吹き込んだ風で行燈の灯火がふっと掻き消えた。
暗くなった部屋で、花の香りだけが充満して、玄弥はその香りに頭を支配される。
この香りは一体誰のものなのか、そんなこともどうでもいいくらい、甘い熱に浮かされた。
「籍を入れないと」出られない部屋【我妻善逸】☆→←「一線を越えないと」出られない部屋【不死川玄弥】※背後注意
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松々先輩(プロフ) - ぽれ氏さん» ありがとうございます！リクエスト了解です！リクエスト消化中ですので、少しお時間いただきます。 (3月6日 1時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ぽれ氏 - 全部読みました！めちゃめちゃ良くて惚れました((殴←黙れ☆よかったら悲鳴嶼さんのDキス＆一線超えないと出れない部屋見たいです！！よろしくお願いします(*´∀`)ﾉ (3月5日 1時) (レス) id: c56a87995a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 松々先輩さん» ぜひ！またリクエストしますので、その時はよろしくお願いします✡ﾖﾛ*.꒰ঌ˶'ᵕ'˶໒꒱.*ｼｸ✡ (2月29日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ルナさん» こちらこそ、リクエストありがとうございます！ご満足いただけたようで嬉しいです。ぜひまた機会がございましたらよろしくお願いいたします。 (2月28日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - とっても良かったです«٩(*´ ꒳ `*)۶»リクエスト書いてくれてありがとうございます(*´˘`*)♡ (2月27日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
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