「Chained victim」[O] ページ47
＿＿＿＿＿＿カツン…と高い金属音が鳴り響いたのと同時に、小さな声が聞こえた。
金属製の物を持ちながら後ろをふり返ると、チョロ松が目を覚ましたようだ。
「ぁ"……ぅ"…。」
顔を歪めながら、ゆっくりと目を開いていくチョロ松。
冷たい目でそんな様子を見つめながら、俺はしばらく観察する。
目を完全に開いたチョロ松は、まず、辺りを見渡した。
見渡しながら…おそらき無意識だろう、自分の後頭部に手を回す。
「ぃッ"……!!!!」
"予想以上"に痛かったらしく、より一層顔を歪めた。
慌てて自分の手を見たと思えば、ぶるぶると震え出す。
…そりゃあ、沢山の血の固まりが出てきたらびっくりするよね。
そして、そのままゆっくりと俺の方へ視線を寄………あ、目があった。
俺はニコニコと笑いながら、彼に近づく。
「ようやく目覚めたか。死んじゃったかと思ったから、安心したよ。もう少しこのままだったら、ちょっと刺激を与えようと思ってたからね。」
「ひッ"……!?!?」
カツン…カツンと歩むと、チョロ松が悲鳴をあげながら後ずさりした。
"ジャラジャラ"と音を立てて、下がったから煩かったけど。
「ぁ"………?」
不自然な音をしたからだろうか。
恐る恐るといった様子で、自分の体を見るチョロ松。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿無理に動かない方がいいよ?それ、逃げられないようにかなり"絞めてる"し。近くにピアノ線張ってるし。」
くすくすと笑いながら呟いた俺に、チョロ松は嗚咽を漏らし始めた。
「っんだよー。せっかく助言したのにぃ。」
あまりに軽薄に言う俺。
兄弟に投げかける言葉の調子として、どうなのかと言われそうだが。
『………んー。もう"兄弟じゃねぇし"。』
心の中でそう呟くと、チョロ松が小さな声で質問する。
「………ここ…は、」
「まっちはっずれっのこぉっじょ〜!!がっらくたおっきば〜!!だぁれっもよっりつっかなぁい〜!!」
メロディにのせて言うと、チョロ松は絶望した表情になる。
『そんなに残念がること?』
『【俺たち】にとっては、好都合でしかないけど。』
俺は金属製の物……【包丁】を手で弄びながら、にこやかに告げる。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿早速、始めるよ?【尋問】をさ。」
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LUCA - 最高すぎますよ！！何度も見返してます！！どうしてくれるんですか！！大好きです← (2018年1月19日 23時) (
レス) id: 09c9350497 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - ものすごく最高です！神作品です！とても楽しませてもらいました！大好きです！！ (2017年10月20日 18時) (レス) id: 11d9b49515 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 夏見さん» ありがとうございます!!チョロ松は、まともで勇敢ですね!!(笑) (2016年8月12日 23時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
夏見 - チョロ松格好いい！ｗ (2016年8月12日 13時) (レス) id: 57320f2ce7 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - \(*ω*)/松←さん» いやあぁああぁありがとうございます!!まさか夢主ちゃんの事について触れられるなんて…!!吃驚と感謝です…!!応援ありがとうございます!! (2016年7月27日 22時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2016年6月8日 23時
