「Best in the worst」[C] ページ42
「ぅ…ぁ"…ごめん…急に泣いたりして…。」
「大丈夫ですよ。お互い様ですから。それより、気持ちは落ち着きましたか?」
「…うん、おかげさまで。ありがとう。」
僕がそういうと、Aちゃんは優しげな目で笑った。
だけど、僕の心臓はときめきも忘れて、ひたすら後悔しかしていなかった。
＿＿＿＿＿＿どんな羞恥プレイだよ!!!!
『見ず知らず…でもないけど、顔を合わせたばかりの女の子にぐしゃぐしゃに泣き喚いて!?!!』
『その上店内!?!?他の人も見ていた!?!』
今すぐにでも穴に入りたいぐらい恥ずかしかったけれど、彼女がいるので止めておく。
気を紛らわせるように、コーヒーを飲む。
…喉を通った後、これはおそ松兄さんが入れたものだと気付き、脂汗が滲んだ。
だけど、具合も悪くなってないし、眠気や目眩もしていないので安心した。
心地よい苦味が舌を支配して、不思議と気分を落ち着かせて。
「えと…そうだね。ひとまず、家の中にはあまりいない方がいい。」
ぽつりと呟くと、Aちゃんはコクリと頷いて了承してくれた。
「…でもだからといって、外で一人でいるのは危険だ。誰か…【友達】と一緒にいることできるかな?」
ピシ…と彼女の顔が固まった。
何か不味いことでもいったかな…?と思い返すも、何も変な事はいっていない。
『も…もしかして、友達がいない…とか………??』
うっわ、そしたら僕最低だ。
女の子はこういうの特に敏感で辛いというのに。
だけど僕が狼狽えているうちに、彼女は机の上で拳を握ると、うつむきがちに喋る。
「＿＿＿＿＿＿＿＿皆、"いなくなりました"。」
「……ぇ…?」
「皆殺されたり行方不明なんです。だから…居ません。」
表情が読み取れないのが、酷く苦しくて。
凄く悲しい事なのに…【一度は伝えられた事なのに】、こんなにも苦しい。
「……だから…どうしたらいいんでしょうね。」
そういって、顔を上げた彼女は見ていられないほど、いたいたしい笑顔だった。
無理して笑っている感じの。すごく辛そうな。
「……………………、」
＿＿＿＿＿＿＿＿【最終手段】はある。
「一つだけ…方法はある。」
＿＿＿＿＿＿＿＿だけど、コレは彼女に【まちがいなく】被害が及ぶ。
「…ほ…ほんとですか!!?」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿だけど、もうこれしか残っていなかった。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【僕がAちゃんと一緒にいる】。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【最高】で【最悪】な手段だ。
「Fresh start?」[C]→←『Sad real intention』[C]
- 金 運: ★☆☆☆☆
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LUCA - 最高すぎますよ！！何度も見返してます！！どうしてくれるんですか！！大好きです← (2018年1月19日 23時) (
レス) id: 09c9350497 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - ものすごく最高です！神作品です！とても楽しませてもらいました！大好きです！！ (2017年10月20日 18時) (レス) id: 11d9b49515 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 夏見さん» ありがとうございます!!チョロ松は、まともで勇敢ですね!!(笑) (2016年8月12日 23時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
夏見 - チョロ松格好いい！ｗ (2016年8月12日 13時) (レス) id: 57320f2ce7 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - \(*ω*)/松←さん» いやあぁああぁありがとうございます!!まさか夢主ちゃんの事について触れられるなんて…!!吃驚と感謝です…!!応援ありがとうございます!! (2016年7月27日 22時) (レス) id: 6ae5345221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2016年6月8日 23時
