feiz/07 ページ7
「あっ………………、」
ばち…と一瞬、最原ちゃんと目が合った。
だけど俺はすぐに目を反らすと、開け放ったドアから一直線ダッシュでAちゃんの元へ向かう。
「もー!!!!俺から離れるなんてしちゃダメだよ???!」
「……うるさい暑い気持ち悪い」
すりすりとAちゃんに頬ずり(凄い顔で睨まれ中)しながらそう言えば、ウザったそうに顔を顰められた。
『もう…照れちゃって……、』
にしても……はあ……♡
数十分ぶりに感じるAちゃん最高過ぎない…??
なんだかいつもより柔らかくてあったかい気がする。
しかも数倍いい匂いして……もうほんとにくらくらしてきそう。
目を蕩けさせながら、じっとAちゃんを見つめる俺に得体の知れないものを感じたのか、本気で怯えたような顔になるAちゃん。
俺の手はそのまま、するすると頬をなぞって。
「っマジで離れて…!!!本気でやめ」
「やめないよ。だってこれは俺から離れた君への罰だもん。」
ギシリ、と椅子が軋む。
まぁ一人用の椅子に2人も座っているからなんだけど。
普通に座っているAちゃんの上から、抱っこされるような形で跨って座っている俺。
だからAちゃんには俺しか見えてないし、俺もAちゃんしか見えていない
「ちょ……ちょっと王馬くん、いくらなんでも嫌がってるから……!!」
はず、なんだけど。
"部外者"は俺とAちゃんの間に入るなり、べりっと引き剥がすかのように俺たちを離れさせた。
『………………………………、』
「ねぇちょっと最原ちゃん。今めちゃくちゃいいところだったよね???空気読めなかった??」
「ほ、本気でA………ちゃんは嫌がってたよ。いくらなんでもやり過ぎだよ」
「うるさいなあ…別に最原ちゃんの意見なんか聞いてないんだけど」
そういって、軽くじろりと最原ちゃんを睨めば、びくりと肩を震わせて目を反らされる。
『……戦う気ないなら喧嘩なんか売るんじゃねえよ』
あーあ…。なんか興ざめ。
すっかりテンションガタ落ちしちゃったし…ホントいい迷惑だよね。
「あ……ありがとう終一くん」
そんな俺に気づいているのかいないのか……とにかくいないもののように扱うAちゃんはにこりと笑いながら、最原ちゃんにお礼を言う。
何故かそれが……妙に苛立った。
『なんでだ??』
別に今Aちゃんは普通に最原ちゃんにお礼を言っただ……け………、
「"終一"くん?????????」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
236人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オンブル(プロフ) - 林檎麻さん» めっちゃ好きです!ぜひ更新してください! (2023年2月21日 17時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
雪見 - 短編集も大好きです! (2022年8月22日 9時) (レス) id: 6388bba0b0 (このIDを非表示/違反報告)
雪見 - とっても好きなお話です!これからも更新頑張ってください! (2022年8月22日 9時) (レス) id: 6388bba0b0 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 友人の勧めでv3にはまって初めての推しが王馬くんでした!ヤンデレの推しとか俺得過ぎます!!ありがとうございます!!!!更新待ってますので、頑張って下さい!!!!!! (2020年8月15日 11時) (レス) id: 516c044665 (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - ヤンデレとか俺得…ありがとう (2019年7月31日 20時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:林檎麻
作成日時:2018年5月13日 21時