【あんスタ】大人気アイドルの現在。3

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此方を驚いた顔で見つめるレオに、都は横目で一瞥する。


「…………………はっ、覚えてないなら別にいいよ。」


途端にみるみる曇っていくレオ。その表情は何かを考えているように、すっきりしない顔だ。




「………その声とそのバカにしたような笑い方………………っ…!!………おっ前…まさか……!!都か…!?!!」




だが、ふと顔をあげて…忌々しくそう呟いた。



「へぇー…記憶力はちょっとばかりあるみたいだね、作曲することしか脳にないインスピレーション野郎。」


「そのクソみたいな罵倒をするのはお前しかいない!!!……って…いうか、お前……っ…女じゃなかったのか……!?!」



『……あぁ…やっぱり…。』



此方をドン引いた目で見てくるレオの指は震えている。どうやら本気で言っているらしい。



…実は中学時代、都とあったのはAだけである。


それ以前のレオは…"女の子の都"しか見ていなかった。


まあ…つまりどういうことかというと。



「はぁ?女?…………………あぁ、女装してたときのことか。」


「じょっ………」


「あれ僕が三歳ぐらいの頃、Aさんが僕の事を女の子みたいにかわいいっていってくれて…試しに女装したら、すごく喜んでくれて、しばらくその格好でいたんだけど…。
中学の時に会ったら、さすがにやめとけって言われたから、本来であるこっちの姿に戻ったの」




顔に嫌悪感を出しまくりの都に対し、今度は敵意むき出しのレオ。

ころころと表情が変わって、見ていて飽きない二人である。



「っていうか、女装に気づかないとか頭にウジ虫でもいるんじゃないの?」


「っお前だって、身長対して変わってねぇくせに!!チビ!!しかも相変わらず前髪は子供みたいに切り揃えられてるし!!ちょーウケるな!!」


「ぁ"?調子に乗るなよインスピレーション野郎。お前なんか僕にかかれば、明日には海に沈んでるよ。」


「上等だ!!そっちこそ自分一人じゃ何も出来ないくせに!!」


「っ………ふぇえぇ…!!Aさーん!!」


「なっ……お前ずるい!!」



『あぁ……あああぁあぁ……もう…こいつら…全然成長していねぇ…。』

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