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｢えっ…と、お…俺は…どっちも似合うと思います…。｣
｢ふふ…!!だよねぇ!!｣
とりあえず愛想笑いでそう言えば、満足気な顔で前に向き戻った…瀬名さん。
呆気に取られながらも…まぁいいかとぽつりと思った。
『にしてもホントにすごい人だな…。』
前にも後ろにも長蛇の列が出来ており、目を凝らしても終わりが見えないほどに人がたくさんいて。
それだけの人間がたった1人の女の子…しかも自分と同じ学校の同級生を見に来ているという事実は、なんだか妙に不思議で誇らしかった。
｢……ちょっと、｣
また、くるりと泉が後ろを向いてみかを見る。
慌ててはいっと口を開くと、なにやら1番上に『2』と書かれた紙の束を渡された。
ぺらりと『2』のカードを捲れば、次には『1』のカード、その次にはまた『2』と書かれた紙がたくさんあって。
｢…………???これなんですか?｣
｢知らない。俺も前からこれ来て…後ろに回すように指示されただけだしぃ。｣
ええと…とりあえず後ろに回せばいいのか。
瀬名さんと同じように後ろを振り返り、携帯を弄っていた男性に紙を渡す。
男性は俺と同じように、不思議そうな顔をして紙の束を見ていた。
俺がその男性に紙を上から1枚取って、後ろに回すようにと説明する前に…放送が入った。
｢この度は利坂Aの特別握手会にご参加下さり、ありがとうございます。只今、前から順に1,2と書かれた番号の紙が回されているかと思います。大変申し訳ございませんがこのまま進行を進めると、予定終了時間を大幅に遅れてしまうため、1番と2番の方ずつ…つまるところ、2人ずつご案内させていただきます。｣
『え?』
それってつまり…番号が1と2の人はペアになって、Aちゃんと握手するってことで…、
｢…………………………………、｣
俺が2ってことは…瀬名さんは…。
｢…はぁ…、まぁ知らない奴とよりかはマシだけどさぁ…。｣
ちょっとだけ睨まれながら、ため息をつく瀬名さんはオレに見せつけるように…『1』と書かれた紙を見せる。
それを気づかれない程度に絶望した顔で見ながら、俺は困ったように笑った。
｢……いやぁ、にしてもこんなことあるんですね。何回かAちゃ｣
瀬名さんの背中に般若が見えた。
｢…利坂さんのこういった握手会には何回か行ったことがあるんですけど…こういうの初めてです。｣
そういう俺に瀬名さんはどこか自慢げな顔をした。
｢オレは全部のイベントに参加してるけどぉ…度々こういうのはあったよ。｣
と、さらりととんでもないことを言った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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8
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西 - この方角に福があるはずです
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琥珀糖 - 面白すぎてつい一気読みしてしまいました！とても面白かったです、お忙しいと思われますが更新頑張ってください！ (2022年1月5日 23時) (
レス) id: 101a2c633f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - わかる……分かるよ夢主ちゃん！！！天祥院嫌いじゃないけど苦手なの分かるw…とりま、、、夢主ファイト← みかくんの可愛さ半端ない(握手会 (2018年9月1日 18時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 莉莉子さん» 遅くなりました...!!リクエストありがとうございます!!ε≡≡ﾍ(*`∀´*)ﾉ (2018年5月27日 19時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
莉莉子(プロフ) - リクエストいいですか？ できれば宗さんとの絡みがもう一度見たいです。更新頑張ってください。 (2017年11月26日 11時) (レス) id: ae39d7aea3 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 零@さん» ありがとうございますー!!是非とも書かせていただきます!! (2017年10月11日 23時) (レス) id: 5f64ee0b75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2017年9月20日 18時
