○ ページ9
｢…………………………はぁ｣
驚いて動きが止まる俺に、Aはそのまま溜息をつきながら席に座る。
そしてそのままつまらなそうに、手元にあったアイスティーを飲んだ。
｢…………………………っ、｣
がじがじとストローを噛むAに、それをじっと見つめる俺。
信じられないような耐え難い空気だった。
『Aは…俺を助けてくれたんだよね…?』
このままこんな空間に一人でいて、もし話しかけられたりしたらという場合とかに備えて…乱数っちをお願いを断って、俺の側にいたということでいいんだよね…?
でもなんで……なんでだろうか。
Aは俺を嫌いなんでしょ…?
昨日だってあんなにも怒らせてしまったのに。
｢っ……A…その…、｣
でも…たくさん考えるより、まず先にしなきゃいけないことがある。
震えが治まってきた身体を奮い立たせ、まっすぐ座ると…アイスティーをうつむいて飲んでいるAに視線を合わせる。
｢あり…がとう……残ってくれて…すごく……助かった……｣
からん…とAの飲んでいたアイスティーの氷が溶けた。
｢………………………………、｣
口を開いて言ったものの…それからどこに視線を置けばいいのかさっぱりわからなかった。
だけども…ちらり、と逸らそうとした瞬間、Aとばっちり目があって。
｢ねぇ｣
こちらをまっすぐと見るA。強い口調。
｢…っぇ…ぁ、う……なん…でしょうか…｣
何を聞かれるのだろうか。
また俺はAに何かしてしまったのだろうか。
…昨日のこと?
昨日なんであんなこといったんだって怒られ
｢………まだ女性恐怖症治ってないの?｣
｢っ………ぁ……うん…｣
なかった………?
?マークで頭がいっぱいになる。
…?なんで…?どうしてAはそんなこと聞くんだ…?
しかも見間違えじゃなければ…。
俺が答えたとき、ちょっと悲しそうな顔した…?
いやまさか…ね…?
Aは俺の事が嫌いなはず。そんなこと俺の良いような勘違いに過ぎないはずだし。
｢っそ…の、｣
Aが何かを喋ろうと、口をぷつ…と開いた瞬間だった。
｢おっまたせ〜!!いーっぱい持ってきてあげたよ〜!!♡♡Aちゃん褒めて褒めて〜!!｣
｢!!び…びっくりさせんなし!!｣
バイキングから帰ってきた乱数に遮られてしまい、結局わからずじまいだった。
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夢花(仮垢) - ガチャドルチリーンwww確かにw合ってるんだけどさwww (2018年12月25日 5時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 咲良さん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m直させていただきました。 (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ゆっくりみーさんさん» ありがとうございますー!嬉しいですー!!そうですね…拝めるわけですね…羨ましい… (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 穹射さん» ありがとうございますー!!頑張ります! (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おはようございます。摩天楼じゃなくて麻天狼ですよ (2018年11月28日 7時) (レス) id: 211f54bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎麻
作成日時：2018年9月5日 0時
