● ページ32
というわけで冒頭に戻る。
…まとめると、一二三がスーツを着てAちゃんと仲直りしようとしている図だ。
Aちゃんめっちゃドン引きしてるけど。顔面蒼白すぎて、手まで震えてきているけど。
「わ…私が出るのは別にいいんだけど……何すればいいの?」
「そりゃあお前一二三さんと仲直」
「それができてればもうやってるし。さすがは兎。考えがアホすぎ
」
「しょっぴくぞオラ」
そう言ってAちゃんと入間さんはこちらに縋るような視線を送ってくる。
『ええ…俺に解決しろって…??』
まぁたしかにこのままだと一二三の立場が色々危ない。
女性扱いには慣れてると言ってたけど…それは妹にも適用されたけど、効果はイマイチだった。
Aちゃんは"この"一二三を見たのは初めてだろうから…いろいろ気持ちの整理もつかないのだろう。
不安そうな顔で俺を見上げるその表情は、きゅう…と俺の心臓を強く締め付けて。
「…っちょっと、おい。一二三」
「ん?どうしたんだい?独歩くん」
肩を叩けば、にっこりとした営業スマイルを向けられてちょっとした鳥肌が立つ。
「…Aちゃん、すっげぇ困ってるからその格好やめろ。」
「どうして?僕はAちゃんと仲直りしたいんだけどな」
クソ…話が通らない。
俺は苛立ちげに一二三のシワひとつないスーツをグイグイと引っ張った。
「だから余計に仲直り出来なくなりそうなんだって…。と、とりあえずスーツ脱げ、ほら…!!」
「ぎゃー!!独歩のえっちー!!!」
あ…やっぱり、ひとつでも欠けてると、ホストモードは保てないんだ…。
無理くりでもスーツを脱がせれば、怒ったような顔でそう言われた。
そんな様子を唖然としてみるAちゃん達。
特に入間さんなんかツッこんだら負けという感じで、ニコニコと笑みを浮かべているが…逆に怖いです。
「ほら、貴方のお兄さんがスーツを脱ぎましたよ。行きなさい」
「はぁ?!!!ちょ…っ」
そしてぼーっと立っているAちゃんの背中を押して、一二三と面と向かうような形になって……ってこれ、え?まずくね??
「……ぁ……うぅ……っぇっと……」
一二三は一二三でいきなりの状況に理解できず、ぐるぐると目を回して気まずそうにAちゃんから視線を離していて。
『っばっか…お前…!!!Aちゃんと話せるチャンスだろうが…!!』
ヒヤヒヤイライラしながら見る俺に、Aちゃんは顔色を伺うように一二三を見て…そして一瞬だけ何故か嬉しそうな顔になってから…
「…バカおにい」
ぽつりと冷たく呟いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 682人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢花(仮垢) - ガチャドルチリーンwww確かにw合ってるんだけどさwww (2018年12月25日 5時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 咲良さん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m直させていただきました。 (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - ゆっくりみーさんさん» ありがとうございますー!嬉しいですー!!そうですね…拝めるわけですね…羨ましい… (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
林檎麻(プロフ) - 穹射さん» ありがとうございますー!!頑張ります! (2018年11月29日 1時) (レス) id: 718ad3a520 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おはようございます。摩天楼じゃなくて麻天狼ですよ (2018年11月28日 7時) (レス) id: 211f54bcb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎麻
作成日時：2018年9月5日 0時
